Appleは米国時間4月17日、待ち望まれていた預金機能を「Apple Card」ユーザーに提供開始した。Apple Cardで得たキャッシュバック「Daily Cash」を入金するための高利回りの普通預金口座を、「Wallet」アプリで開設できる。
Apple Cardの普通預金口座はGoldman Sachsによって提供され、4.15%の年換算利率(APY)で利息を受け取れる。5.00%に近い利率を提供する普通預金口座もあるが、この利率はかなり高いと言える。
「預金機能は、当社のユーザーがお気に入りのApple Cardの特典であるDaily Cashからさらなる価値を得られるようにするとともに、毎日手軽に貯金できる手段を提供する」と、「Apple Pay」およびWallet担当バイスプレジデントのJennifer Bailey氏は発表の中で述べた。
Apple CardのDaily Cashに加えて、ひも付けられている銀行口座や「Apple Cash」の残高をこの高利回りの口座に入金できる。また、ひも付けられている銀行口座へこの口座から手数料無料で送金できる。
利用には、「iOS 16.4」以降を搭載する「iPhone」が必要だ。
今回の新しいオプションは、MastercardとGoldman Sachsとの提携を通じて2019年に提供開始した同社のクレジットカードを、消費者にさらに訴求するためのAppleの最新の試みである。同社は、iPhoneや同社のワイヤレス決済サービスであるApple Payと緊密に連携させることによって、Apple Cardを他のブランドのクレジットカードとは一線を画すものにしようとしている。同社はその他にも、AppleなどでのApple PayとApple Cardを使った購入に3%のキャッシュバックを提供し、手数料を無料としている。
同社は3月に、「Apple Pay Later」(Apple Payで後払い)の米国での提供も開始した。この後払い決済(BNPL)サービスによって、Apple Payでの支払いを6週間で4回の均等払いに分割できるようになった。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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