Google初の折りたたみスマートフォン「Pixel Fold」の新たなリーク情報とされるものには、これまで不明だったさまざまな点が含まれている。その情報が正しければ、仕様の多くが判明したことになる。
リーカーであるFrontPageTechのJon Prosser氏は先ごろ、Pixel Foldのレンダリング画像とされるものを、発売までのスケジュールとともに公開し、発表はGoogle I/Oの初日にあたる米国時間5月10日だとしていた。そして4月21日、FrontPageTechのYouTubeチャンネルでさらなる詳細情報を含む動画を公開した。GoogleがPixel Foldを4月26日に初めて先行披露することなどを明かしている。
同氏はさらに、Pixel Foldをアップで捉えた数枚のレンダリング画像とともに、さまざまな仕様を公開した。Pixel Foldには2つのストレージ構成があり、256GBモデルはチョーク(白)とオブシディアン(黒)の2色で価格は1799ドル(約24万円)、512GBモデルはオブシディアンの1色のみで約1919ドル(約25万7000円)としている。
同氏の情報によると、外側ディスプレイは5.8インチの有機EL、縦横比は17.4:9と明らかにワイドで、解像度はフルHD+(2092×1080ピクセル)、リフレッシュレートは最大120Hz。内側の7.6インチの有機ELディスプレイは、よりタブレットに近い6:5の縦横比(2208×1840ピクセル)で、こちらもリフレッシュレートは最大120Hz。
レンダリング画像に示されているカメラブロックは、Googleの最新主力スマートフォン「Pixel 7 Pro」のものに似ているが、Googleの他のデバイスではカメラブロックの左右が背面カバーに流線的につながっているのに対し、Pixel Foldでは突起している。しかし、カメラそのものはPixel 7 Proとほぼ同じのようだ。メインカメラは、4800万画素、絞り値f1.7、視野角82°。超広角カメラ(1080万画素、絞り値f2.2、視野角121.1°)も搭載されている。1080万画素の望遠カメラは5倍の光学ズームが可能で、(おそらくデジタルエンハンスメントによって)20倍の「超解像」ズーム(Super Res Zoom)が可能だ。
Pixel Foldが、折りたたみ式ではない従来モデルより劣っているかもしれない1つの点が動画に示されており、それは30fpsでしか4K動画を撮影できないことだ。Pixel 7 Proは最大60fpsで撮影できる。Pixel Foldで動画を撮影する時にフレームレートを上げたい場合は、解像度を1080pに落とす必要があるとされる。
外側ディスプレイ上の前面カメラは、950万画素、絞り値f2.2、視野角84°で、こちらもPixel 7 Proの前面カメラとほぼ同じだ。内側ディスプレイの上にも800万画素、絞り値f2.0のカメラがあり、こちらは主に「Zoom」などのビデオチャット通話に使われるとみられる。
今回のリーク情報によると、Pixel FoldにはGoogle独自の「Tensor 2」チップセット(おそらく2022年10月に「Pixel 7」に初めて搭載された「Tensor Gen 2」)が、「Titan M2」セキュリティチップとともに採用されているという。12GBのLPDDR5 RAMも、すべての構成に装備されている。
寸法は、縦5.5インチ、横3.1インチ、厚さ0.5インチとされている。折りたたんだ時のサイズは、サムスンの「Galaxy Z Fold4」(縦6.1インチ、横2.6インチ、厚さ0.6インチ)より短く幅が広い(平らに広げた場合の寸法はリーク情報に含まれていない)。重量は283gで、Galaxy Z Fold4の263gよりやや重い。
バッテリー仕様はややあいまいで、Prosser氏はバッテリー持続時間について「24時間以上」で、バッテリー節約モードを使用するとおそらく最大72時間としか述べていない(バッテリー節約モードを使うと、一般的には機能や画面の明るさが制限される)。
Prosser氏は、民生ハイテク製品、特にスマートフォンについて、正確なリーク情報を提供するとして定評がある。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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