ASUS JAPANは4月21日、ノートPCの2023年春夏モデルを発表した。
プレミアムノートPCの「Zenbook」シリーズと、クリエイティブニーズ向けの「ProArt Studiobook」シリーズ、さまざまなニーズに対応する「Vivobook」シリーズから、計31製品74モデルをラインアップ。4月21日から順次発売する。
ノートPCの2023年春夏モデルは、液晶ディスプレイよりも鮮やかに表現できる有機ELディスプレイ(OLED)搭載モデルや、COVID-19を含むさまざまな細菌の繁殖を3年間に渡り抑える銀イオンコーティング「ASUS アンチマイクロバイアルガードプラス」採用モデル、2019年から展開するセカンドディスプレイ「ScreenPad Plus」を搭載する「Duo」モデル、物理ダイヤル「ASUS Dial」搭載モデルなど、多種多様な製品で構成する。
薄型、軽量、プレミアムなどのコンセプトで2011年から展開するZenbookシリーズからは、11製品20モデルを展開する。intelの第13世代「Core i」プロセッサー、もしくはAMDの「Ryzen7000」シリーズといった最新CPUの搭載が共通の仕様だ。
ASUSでは、搭載CPUのほか、搭載ビジネスソフトやディスプレイのサイズ、ディスプレイはOLEDか、セカンドディスプレイ搭載のDuoモデルか、などで8種類に分類。そのコンセプトとともに紹介している。
11製品20モデルの中で最速の発売日は、2製品を発売する4月21日。1つは、接着剤は一切使用しないなど、Zenbookとして初の“サスティナブルモデル”として展開する、薄さ10.9mm、重さ約1kgで13.3型の「Zenbook S 13 OLED UX5304VA」。希望小売価格は15万9800円~25万9800円(以降、価格はすべて税別)。
もう1つは、14.5型の有機ELディスプレイに12.7型のサブディスプレイとなるScreenPad Plusを搭載した「Zenbook Pro 14 Duo OLED UX8402VV」。希望小売価格は39万9800円~44万9800円。
なお、今回発表した74モデルの中で一番高い製品は、6月中旬以降に発売予定の「Zenbook Pro 16X OLED UX7602BZ」で、希望小売価格は59万9800円。一方、Zenbookシリーズ11製品20モデルの中の最安製品は、ビジネス向けソフトが「WPS Office 2 Standard Edition」となる「Zenbook 14 UM3402YA」で、13万9800円となっている。
プロクリエイター向けのProArt Studiobookシリーズは、2製品2モデルを展開。CPUは「Core i9-13980HX」、OLEDディスプレイ、ASUS Dialの採用などが両モデルに共通する仕様だ。
一方、GPUは「RTX 3000 Ada Generation Laptop GPU」、もしくは「GeForce RTX 4070 Laptop GPU」のいずれかを選ぶ必要がある。ともに発売日は5月12日で、希望小売価格は49万9800円。
クリエイター、ゲーム、通常のタスク処理など、幅広いラインアップでさまざまなニーズに対応するVivobookシリーズからは、18製品52モデルを展開する。
内訳は、デスクトップPC並みのクリエイティブ性能を持つ「Vivobook Pro」シリーズが5製品6モデル、ハイパフォーマンスと薄型、軽量のコンパクトボディがコンセプトの「Vivobook X」シリーズが4製品23モデル、14~17型のディスプレイサイズをそろえる「Vivobook」シリーズが5製品14モデル、エントリー向けの「Vivobook Go」シリーズが2製品6モデル。
また、画面を360度回転でき、「ノートPC」「スタンド」「テント」「タブレット」の4つのスタイルで使用できる「Vivobook S 14 Flip TN3402YA」を1製品1モデル、キーボードを外すとタブレットとして使用できる「Vivobook 13 Slate OLED T3304GA」を1製品2モデル展開する。
52モデルの中で一番高い製品は、Core i9-13980HX搭載、6月中旬以降に発売予定の「Vivobook Pro 16X OLED K6604JI」で、希望小売価格は32万9800円。一方最安製品は「Vivobook Go 14 E1404FA」で、7万4800円となっている。
2023年春夏モデルは、いずれも堅牢性が共通の特徴。全てのモデルで米国国防総省が定める軍事規格「MIL(MIL-STD 810H)」準拠のテストをクリアしている。
共通のコンセプトは「Less is More(少ないほど豊かである)」。ASUS JAPAN マーケティング部 コンシューマーPCマーケティングマネージャーを務める熊谷歩美氏は、「あらゆる無駄な部分をそぎ落とすとともに必要な部分や強みを最大限に引き出し、デザインや性能に反映させた」と、コンセプトに込めた意図を説明する。
また、ASUS 会長を務めるJonney Shih氏は、「私たちの唯一の目標は、顧客の希望を超え、最高の体験を提供すること。(発表した新製品は)きれいに表現できる有機EL搭載の超薄型、超軽量デバイスで、持ち運びやすさや充電、サステナビリティといった課題に応えられる」と語った。
なお、今回発表された31製品74モデル以外にも、各量販店などとコラボモデルを展開予定。すべて合わせると140弱のモデル数になる予定だ。
(取材協力:ASUS JAPAN)CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
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