Acerは2021年、モバイルワークステーションの「ConceptD」シリーズに、SpatialLabsの裸眼3D対応ディスプレイを搭載したノートPCを投入し、その後、ひそかにこの技術で他社を引き離した。同社は続いて、ゲーム用ノートPCにこの技術を組み込んだ。
そしてCES 2023の開幕を控えた米国時間1月4日、ASUSが独自の3D対応パネルを搭載したクリエイター向けノートPC2機種を発表した。ただし、有機EL(OLED)ディスプレイを採用した点がAcerと異なる。ASUSによると、OLEDの高コントラストと高速なピクセル応答速度により、Acerが採用しているIPSパネルよりクロストークとゴースト発生が減少する、つまり、明らかにより鮮明な3Dレンダリングが約束されるという。ASUSのパネルは、一般的な3Dフォーマットすべてに対応できるよう設計されているが、コンテンツによって見え方は異なる可能性がある。
パネル自体はASUSが一部の現行機種で採用している3.2K 120Hzモデルだが、接着されたレンチキュラーレンズの層によって、ディスプレイから出た光を左右の目に向けて屈折させ、3D画像を生成する。同社は、物体をどのように表示するかを把握するため、それにアイトラッキングを組み合わせている。
筆者らが見る機会を得た初期モデルでは、必要とされるほどアイトラッキングがスムーズにいかず、画像の固定に時間が掛かりすぎた。しかし、ASUSがアイトラッキング採用モデル「ProArt Studiobook 16 3D OLED」「Vivobook Pro 16X 3D OLED」をリリースするのは、早くとも2023年第2四半期以降になる見通しだ。同社によると、このモニターを搭載することで、Vivobook Pro 16X OLEDの価格は約500ドル(約6万6000円)上乗せされるという。同社は現在、複数の人を追跡する機能にも取り組んでいる。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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