新しい人工知能(AI)機能がGoogle検索にやってくる。Googleの最高経営責任者(CEO)であるSundar Pichai氏は、The Wall Street Journal(WSJ)とのインタビューの中で、対話型AIの進歩は自社の検索エンジンを強力に後押しする可能性を秘めていると述べた。
「人々がGoogleに質問して、検索というコンテキストでLLMとやり取りできるようになるか?もちろんだ」と、Pichai氏はAIチャットボットを支える大規模言語モデル(LLM)に言及し、WSJに対して語った。
Googleは3月、OpenAIの「ChatGPT」に似た独自のAIチャットボット「Bard」を公開した際に、LLMを同社の検索エンジンに搭載する計画を示唆していた。現在のところ、BardはGoogle検索とは独立しており、それ専用のウェブサイトと、アクセスを申請するためのウェイトリストが用意されている。
Googleは、世界で最も多く利用される検索エンジンとして、毎日膨大な数のクエリーに対する回答の中で情報やリンクを提供している。AIチャットがGoogle検索に搭載されれば、はるかに多くの人々が利用できるようになり、実験プロジェクトの枠組みを超えて、情報を検索するために日常的に使われるツールへと発展することになる。
新しいAI機能がいつ検索で利用可能になるかについてGoogleに問い合わせたが、直ちに回答は得られなかった。
Googleは2月、ChatGPTが2022年終盤に瞬く間に脚光を浴びたことを受けて、新しいジェネレーティブ(生成系)AIツールやサービスが次々と登場する中で、Bardを発表した。ChatGPTは、質問に対して人間らしい回答を返し、妙に具体的な詩を書き、ソフトウェアも記述できる能力で人々の関心を捉えた。1月までにアクティブユーザー数が1億人に達したとみられ、ウェブプラットフォームとして史上最速の成長を遂げたとされる。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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