Amazonがスマートスピーカー製品を通じて子供のデータを収集していた問題をめぐって、米連邦取引委員会(FTC)への申し立てが、米司法省による同社の提訴につながる可能性があるという。
問題になっているのは、Amazonの「Alexa」搭載スマートスピーカーが、保護者の同意なく13歳未満の子供のデータを収集し、ユーザーがそれを削除しようとした後も保持していたかどうかについて、児童人権擁護団体が2019年にFTCに対して調査を依頼した案件だと、Bloombergが米国時間3月31日に報じた。
FTCは今回、Amazonがデータを収集する前に保護者の同意を確認していなかったことと、子供向けに設計されたAlexaアプリケーションの大半にプライバシーポリシーが定められていなかったことについて、苦情を申し立てることを推奨していると、Bloombergは情報筋らの話として報じている。米司法省はその次の措置として、4月にAmazonを提訴する可能性がある。
今回のAmazon提訴の可能性の背景には、FTCがこの数年間、Lina Khan委員長の下でデータ収集に対する取り締まりを強化していることがある。同委員会は、WW International(旧Weight Watchers)に対し、子供の情報を不適切に保存していたとして罰金を科した。また、「フォートナイト」開発元のEpic Gamesに対しても、子供をゲーム内課金に誘導し、そのプライバシーを侵害したことの罰金と返金として、5億2000万ドル(約710億円)の支払いを命じている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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