PFUは4月6日、イメージスキャナー「fi」「SP」「ScanSnap」の3シリーズについて、リコーブランドとして順次販売開始すると発表した。
同社によると、既存スキャナー全商品をリコーブランドへ変更し、4月より順次市場へ出荷。8月末までには、国内を含めグローバルの全リージョンのスキャナー出荷をすべてリコーブランドに切り替える予定だという。
また、日本含む世界各国のウェブサイトをリコードメインで順次運用を開始し、スキャナー商品カタログもリコーブランドへと改版する。
加えて、業務用イメージスキャナー「RICOH fi Series」より、リコーブランドとして初めての新機種「RICOH fi-8040」と「RICOH fi-70F」の販売を開始した。
RICOH fi-8040は、特に医療や官公庁で利用されているというエントリーモデル「fi-7030」の後継機種。4.3インチのカラータッチパネルを搭載し、毎分40枚/80面(カラー/300dpi)の高速読み取りを実現(従来比1.5倍)。価格は、6万4500円(税別)。5月17日より出荷予定だ。
光学系技術「クリアイメージキャプチャ」による、色ずれのない高品質な画像の出力や、専用スキャナードライバ「PaperStream IP(TWAIN/ISIS対応)」の高度な画像処理機能により、OCRに適した文字の視認性が高い画像を生成。業務システムともスムーズに連携できるという。
接続は、USB3.2のほか有線LAN接続にも対応。新機能の「DirectScan」では、PCレスでスキャンしたイメージデータをネットワークフォルダーやFTPサーバーへと直接保存が可能となった。
複数スキャナーの一括管理が行える「Scanner Central Admin Desktop」にも対応し、ネットワーク接続されている複数台のスキャナーに対して、一括で配信するといった運用も行える。
サーバソフトウェア「PaperStream NX Manager」の使用により、業務アプリケーションやクラウドサービスへイメージデータの連携が可能。
また、「手差し・単送モード」を搭載。A3サイズの二つ折り原稿や複数枚つづりの原稿であっても、キャリアシートオプションを使うことなく読み取らせることができる。
RICOH fi-70Fは、自治体や病院・店舗など窓口での本人確認業務で多く導入されているという「fi-65F」の後継機種。価格は、4万8000円(税別)。4月7日より出荷予定。
運転免許証などの本人確認書類を約1秒(従来比20%短縮)で読み取り、受付窓口における効率向上を実現する。
読取原稿に印刷された小さなQRコード(0.28mm/セル)や、インクジェットプリンターで印刷したQRコードに対しても、高精度な認識を実現。
従来では、二次元コードの認識を行う際に「2D Barcode for PaperStream」の導入が必要となっていたが、スキャナードライバ「PaperStream IP」とキャプチャリングソフトウェアで認識することが可能になったという。
これに伴い、「2D Barcode for PaperStream」の提供は終了する。
加えて、fiシリーズ専用ソフトウェア「PaperStream」の最新アップデートにより、QRコードの認識精度が向上するとしている。
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