Metaがメタバースアプリ「Horizon Worlds」を13~17歳のユーザーにも提供すると報じられている件で、2人の米民主党上院議員がこの計画の停止を同社に要請した。Richard Blumenthal議員(コネティカット州選出)とEdward Markey議員(マサチューセッツ州選出)は米国時間3月1日付けの書簡で、「Instagram」や、「Messenger」の子供向けバージョンなど、Metaの他のアプリにおける10代の安全性をめぐる、同社のこれまでの行動に対して懸念を示した。
「子供とティーンの保護を怠った貴社の経歴と、メタバースにおける若年ユーザーへの脅威を指し示す兆候の増加を踏まえ、この計画を直ちに中止することを要請する」と、両氏は記している。
Horizon Worldsは、仮想現実(VR)ヘッドセットを使って仮想空間を構築し、人と出会い、ゲームをプレイできるVRプラットフォームだ。VR世界はインターネットの他の空間と同じような、ハラスメントの問題を抱えていることが明らかになっている。
両氏はMetaの「Messenger Kids」アプリに、子供が見知らぬ人と会話できる抜け穴があったことなど、Metaの他のアプリの安全性の問題を指摘した。また、Instagramは若年ユーザーの心の健康に悪影響を与えるおそれがあるという調査結果にも触れた。Metaの社内調査では、ティーンの5人に1人が、Instagramを見て自分自身について気分が落ち込んだとしたことが明らかになっていた。
Metaは、Horizon Worldsを13~17歳のユーザーに公開する計画を認めてはいないが、3月にこれを実行する可能性があると報じられている。2022年には、Metaが期待していたほどユーザーが集まっておらず、利用期間も短いと報じられていた。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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