クアルコム、「Snapdragon 8 Gen 2」にiSIMを搭載--eSIMより高効率に

David Lumb (CNET News) 翻訳校正: 編集部2023年03月02日 10時04分

 通信事業者の登録情報や連絡先を保存する物理的なSIMカードに加えて、スマートフォンメーカーはこの数年間、物理的なカードを取り換える必要なくサービスプロバイダーを簡単に切り替えられるように、eSIMをスマートフォンに搭載している。しかし、チップメーカーのQualcommは、サービスをデジタル的に切り替えるための新しい方法としてiSIM(integrated SIM)を採用しており、これは、eSIMよりも高速で安価な代替策である可能性がある。

Snapdragon 8 Gen 2と表示されたスマートフォン
提供:Qualcomm

 eSIMが単体のチップとしてスマートフォンに搭載されるのに対し、iSIMはプロセッサーに直接搭載され、eSIMと同じように通信事業者のプロファイルをデジタル的に管理することを可能にする。Qualcommによると、iSIMは必要なコンポーネント数が少なく、占有面積が小さいため、コストの低下と効率の向上につながるという。このことからiSIMは、低価格帯のスマートフォンや、タブレットやウェアラブルデバイスなどの接続デバイスに対して、より魅力的である可能性があると、同社はプレスリリースで述べた。

 iSIMの開発でQualcommと提携したサイバーセキュリティ企業Thalesのウェブサイトによると、iSIMはeSIMよりもはるかに消費電力が低いため、IoTデバイスに理想的である可能性があるという。

 iSIMを採用するのが、Qualcommのチップセット「Snapdragon 8 Gen 2」だ。しかしQualcommは、サムスンの「Galaxy S23」シリーズや「OnePlus 11」など、同チップを搭載して既に出荷されているハイエンドの「Android」スマートフォンで、iSIMが利用可能になるかどうかを明らかにしていない。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]