おやつのサブスク「snaq.me」を提供するスナックミーは3月1日、ギフティ、丸井グループ、Future Food Fund(オイシックス・ラ・大地のCVC)を引受先とする第三者割当増資および、デットファイナンスにより合計約5.5億円の資金調達を実施したと発表した。
資本提携契約を締結した各社とは、事業面での連携も視野に入れていおり、ギフティが展開するeギフト関連サービスや法人を対象とした「Corporate Gift」サービスの領域で連携を強化し、プラットフォームを活用した商品の流通を図る。また、おやつ領域でオリジナルギフト商品の開発も共同で行う予定。
丸井グループとは、主にオフライン展開での連携強化を実施。2022年4月にオープンした直営店舗に続き、全国のマルイ店舗内への出店を予定している。オイシックス・ラ・大地とは、ECでの連携を行うことで、サブスク以外の分野でのおやつ体験の提供を強化する方針だ。
スナックミーは、2016年におやつのサブスクリプションサービスを開始。「おやつと世界を面白く」という理念のもと、約7年間サービスを展開し、2022年にはサブスクの累計会員数15万人を突破したという。
2021年末からは、銀座ロフト、ファミマ!!、CHOOSEBASE SHIBUYAなどオフライン展開を開始。2022年4月には、清澄白河に直営店舗をオープンし、9月にはナチュラルローソンにて、プロテインバーブランド「CLR BAR」を展開している。
同社は、これまでサブスクEC領域を中心に成長を続けてきたが、これからはサブスクEC領域を飛び越え、生活者とのあらゆる接点でおやつ体験を創造し提供する「おやつ体験メーカー」を目指すという。
その一歩として、コンビニエンスストアをはじめとしたオフライン店舗や、常設直営店舗の「オフライン事業」のほか、オフィス向けやリモートワーカー向けのおやつ提供サービスを展開する「法人向け福利厚生事業」、イベント時やノベルティ/営業ツールとしてのおやつを提供する「コーポレートギフティング事業」などを強化する。
オフライン展開や法人向けの展開強化に向け、調達した資金を活用するほか、人材採用やオペレーション強化、既存のサブスクECのサービス改善にも利用するという。
なお、累積資金調達総額は、約11.5億円となる。
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