ソフトバンクロボティクスは2月21日、KEENON Roboticsの配膳・運搬ロボット「Keenbot T8」について、国内販売を開始すると発表した。
同社は、2021年に取り扱いを開始した配膳・運搬ロボット「Servi」に加え、「Keenbot T5」「Delivery X1」などを展開。既に、約500ブランドで配膳・運搬ロボットが導入されているという。
Keenbot T8は、幅38.4cmのコンパクトなボディで、狭い通路の店舗(最小通過幅55cm)でもスムーズな走行を可能とする配膳・運搬ロボット。
高品質なサスペンションの搭載や、環境に合わせて自動で速度を調整して走行する機能により、ドリンクなどの液体物も安定して運搬できるという。
また、各トレーに画像認識カメラを搭載し、トレーから料理や皿などが受け取られたことを検知。自動で指定の場所に戻れるほか、取り間違いが発生した際に発話するなど、従来の小型の配膳・運搬ロボットにはない機能性を有しているという。
なお、トレーはどの方向からも取りやすいデザインを採用。機体には、大型で直感的な画面操作を可能とするタッチスクリーンを搭載した。各トレーに搭載されたLEDライトで対象のトレーを分かりやすく通知することで、複数卓配膳にも対応する。
国内での販売開始に先駆け、さんぱちが運営する「ラーメンさんぱち」 21店舗において導入が決定。ラーメン専門店「博多一風堂」(横浜泉店・サンリブシティ小倉店)でも試験導入し、業務効率化、サービスレベル向上、従業員満足度への影響などを検証する予定。さらに、検証を経て、国内外に展開する店舗への導入を検討するという。
同社では、コンパクトなボディで安定した走行を特徴とするKeenbot T8について、通路幅が狭く、これまで配膳・運搬ロボットの導入が難しいとされてきたラーメン店や居酒屋などへの提案を進めていくとしている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス