Echo Studioは、Amazon Musicアプリだけではなく、Apple Musicのほか、「Spotify」「Tidal」「Deezer」「Pandora」「Sirius XM」「iHeartRadio」「TuneIn」にも対応している。
スピーカーとして最大限に活用できるように、Echo Studioは「Amazon Music Unlimited」のサブスクリプションを推奨している。月額8.99ドル(1080円)の定額サービスで、HDオーディオや空間オーディオの楽曲も用意されたミュージックライブラリーを、広告に邪魔されずに楽しめる。Echo Studioでは、Amazon MusicのHDおよびUltra HD楽曲を最高の音質で聴けるが、Apple Musicでも高音質を楽しめた。
Alexa内蔵のスマートスピーカー(マイクのミュートボタンもある)として、Echo Studioはパーティーなどの集まりや普通の音楽再生で申し分ないスピーカーとして活躍する。だが、リビングルームに置かれたメディアコンソールとしてだけでなく、テレビ用スピーカーとしても有用なことがことが分かった。
わが家はまだ、テレビ用のサウンドバーを導入していない。ほしいものリストにはあるのだが、いつも優先順位が低いままなのだ。今やスマートスピーカーだらけで、HomePod miniが「Apple TV 4K」用のスピーカーに、Echo Dotが「Fire TV Stick 4K」用のスピーカーになっている。そして今回、そのラインアップにEcho Studioが加わった。
Apple TV 4KとFire TV Stick 4Kの両方に接続すると、Echo Studioはテレビ用の最高のスピーカーになった。映画を見るときには没入できるシネマティックオーディオになるので、私見では十分、高音質のサウンドバーの代わりになる。
オーディオの強度は高く、しかも明瞭なままだ。使わなくなったわが家の「HomePod」より音質は数段上だが、新しい第2世代HomePodと比べてどうかは、今のところまだ分からない。また、Echo Studioには外部入力と光デジタル出力の各端子があるので、どんなストリーミングデバイスでも、テレビのサウンドバーとして使うことができる。
Alexaを内蔵しているほか、低出力スマートホーム機器で使われている通信規格のZigbeeと、Matterにも対応する。つまり、Echo Studioを介してZigbee対応やMatter対応の機器をスマートホームネットワークに追加できるということなので、Echo Studioは実質的に、互換性のあるスマートホーム機器のハブになる。
判定が微妙ということはない。そのフリもできそうにない。確かにEcho Studioはかなり場所をとるが、筆者は気に入っている。本体に組み込まれた5つのスピーカーから繰り出されるサウンドの音質を聴けば、サイズも価格も当然と思えてくる。市販されている同等サイズで最高クラスのスピーカーと渡り合えるように設計・開発されており、それは性能に表れている。
Echo Studioは今や、わが家のメディアコンソールテーブルの中心的存在になった。スマート音声アシスタント、スマートホームハブ、テレビ用スピーカー、音楽プレーヤーとして、いくつもの役割を見事に果たしている。
率直に言えば、誰もが1台200ドル(日本版は2万9900円から)のAmazon Echo Studio を購入すべきだとは言えないが、Alexaのエコシステムを持っており、テレビに高品質のスピーカーかサウンドバーを追加しようとしている人にはおすすめだ。現在入手可能なEchoスピーカーの中で最高のサウンドだと感じた。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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