高さが8.1インチ(206mm)、直径が6.9インチ(175mm)で、重量は7.7ポンド(3.5kg)ある。上面にボタンが4つあり、それぞれAlexaの呼び出し、マイクのミュート、音量の上下に使う。本体上部にはライトリングがあり、音声聞き取り中、通知があるとき、あるいは音量の調節中に点灯する。
サウンド機能は満載だ。下部には横方向にスリットが空いており、開放的なオーディオを流し、5.25インチウーファーからの低音を強調する機能がある。その他に2インチミッドレンジスピーカーを3つ、1インチツイーターを1つ備えている。
スマートフォンにAlexaアプリがすでに入っていれば、最新のEchoデバイスも楽々セットアップできる。電源をつなぎ、アプリを開いてAlexaでホームネットワークに接続させれば準備は完了だ。あるいは、Alexa対応デバイスがまだ1台もない場合でも、Alexaアプリをダウンロードしてアカウントを設定し、指示に従えばいい。
セットアップの途中で、Echoの音響を調整するために、一連のサウンドを再生して室内の反響を聞き取るステップがある。
調整が終わったEcho Studioの音質は、素晴らしいのひと言に尽きる。本当に意外だった。小売価格が199.99ドル(2万9980円)と聞くと、Alexa内蔵のスマートスピーカーとしては高価すぎると感じるかもしれない。だが、アップグレードされたEcho Studioの音質は、その2倍以上の価格のハイエンドスピーカーにも負けていない。
音響調整の効果であることは明らかだ。確かにオーディオは部屋いっぱいに広がり、深くリッチな低音は、他のハイエンドのスピーカー、例えば「Sonos One」にも匹敵する。圧倒的な満足度だが、良いのは音の強度だけではない。
オーディオの再生はくっきりと明瞭で、リビングが防音スタジオになったように感じる。Amazonが2022年9月にアップグレードを発表する以前には、特に音量を上げたときにボーカルの明瞭度が落ちるという欠点があった。
アップグレード後のこのモデルで、「Amazon Music」と「Apple Music」のそれぞれからステレオ楽曲を再生してみたが、ボーカルがバックグラウンドに埋もれてしまうことは全くなかった。重低音や強烈なパンチに重点を置く大型スピーカーで起こりがちな問題だ。室内を動き回っても、出力と明瞭度が維持されるうえ、空間オーディオ機能の効果で、1台しかなくてもステレオスピーカーを1組設置しているように聞こえてくる。
現在市販されているスマートスピーカーの中で最高のサウンド、と呼ぶにふさわしいかどうかは議論の余地があるだろう。だが、他のスマートスピーカー、例えばEcho Dotより音質が飛躍的に向上することは分かるし、HomePod miniにも勝っている。完全なステレオサウンドがほしければ、2台のEcho Studioを1組にして1部屋に置けばいいし、「Echo Sub」を追加すれば、オーディオはさらに完璧になる。
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