Amazonは米国時間9月25日、毎年恒例の報道機関向けのイベントで、スマートスピーカーの新モデルを発表した。ハイファイモデルの「Echo Studio」は2万4980円(税込)、デザインを一新した第3世代の「Echo」は同1万1980円で販売される。新しいAmazon Echoシリーズは予約受付を開始している。Echo StudioはEchoシリーズで初めて「Dolby Atmos」技術を採用し、3Dオーディオを体感できるようになっている。3DミュージックはAmazonの音楽サービス「Amazon Music HD」を通して今後提供される予定だ。Echo Studioは3つのミッドレンジスピーカーを搭載している。
Amazonはこれまで、Googleの「Home Max」やAppleの「HomePod」と直接競合するプレミアム版のEchoの導入を避ける方針をとってきた。Amazonでデバイス部門の責任者を務めるDavid Limp氏は2017年6月、より高価なスピーカーに関して、オーディオファンはさまざまな選択肢から選びたい傾向があると述べていた。Amazonのウェブサイトで多数のスピーカーを販売しており、たくさんの中から選べるようにしたいとしていた。
それでも、より高級なEchoが発売されるとの憶測は数年前から続いていた。さらに、Amazonにはパートナー企業が行っている事業に後から参入する傾向があることから、こうした高級版デバイスがいずれ登場する可能性は高いとの見方もあった。
このような高級版デバイスをAmazonが発表したことは、SonosやBOSEのほか、高級スピーカーのメーカーに大きな影響を与える可能性もある。こうしたメーカーは自社のデバイスでAmazonの音声アシスタント「Alexa」を採用し、Amazonを利用して販売している。
第3世代のEchoは、ファブリック調の新しいデザインとなり、サウンドも良質になった。
25日のイベントでは、ほかにも多数の製品が発表された。時間などを表示できるLEDディスプレイが付いたスマートスピーカー「Echo Dot with clock」(税込6980円)、8インチ画面付きの「Echo Show 8」(129.99ドル:約1万4000円)、スマートランプ「Echo Glow」(29.99ドル:約3200円)、メッシュWi-Fiルーター「eero」(99ドル:約1万円)などだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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