マイクロソフト、「M1」「M2」搭載Macでの「Windows 11」をサポート

Liam Tung (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部2023年02月20日 11時26分

 Microsoftがついに、Appleの「M1」「M2」プロセッサーを搭載した「Mac」での「Windows 11」の稼働をサポートするようになった。これは、仮想化製品を展開しているVMwareやAlludo(旧称Corel)にとって、「Arm」バージョンのWindows 11を稼働させるためのフルサポートを提供する道が開かれたことを意味している。

Macに表示されたWindows11
提供:Parallels

 Microsoftの今回の動きは、同社のサポートページ上で発表された(これについては複数のユーザーが報告していた)。「Parallels Desktop」は、M1/M2プロセッサーを搭載したArmベースのマシン上でWindows 11の稼働させることが公に認められている。

 Microsoftは今回の発表に「『Parallels Desktop 18 for Mac』は、AppleのM1/M2プロセッサーを搭載したコンピュータープラットフォーム上の仮想環境で、Armバージョンの『Windows 11 Pro』と『Windows 11 Enterprise』を稼働させるための公認ソリューションだ」と記している。

 Appleが2020年にM1プロセッサーをリリースすると、ユーザーらはすぐにそのプロセッサー上でArmバージョンの「Windows 10」を稼働させ始めた。ここでの問題は、Appleの「Boot Camp」(あるいはAlludoの「Parallels Desktop for Mac」やVMwareの「VMware Fusion」)を使えば、Intelプロセッサーを搭載したMacでWindowsを稼働させることはできたが、MicrosoftはArmバージョンのWindowsのライセンスを、自社の「Surface」製品群と、HPやLenovoが製造する同社のOEM製品にしか与えていないという点にあった。Appleのソフトウェアエンジニアリングの責任者Craig Federighi氏は当時、M1搭載Macではx86アプリを含め、ArmバージョンのWindowsを実行できるが、そのような利用でWindowsがライセンスされるかどうかはMicrosoft次第だと述べていた。

 Microsoftは、Mシリーズのプロセッサー上でArmバージョンのWindowsを稼働させた場合、複数の制限がある点を強調しているが、今回のスタンス変更に伴い、AlludoVMwareはそれぞれ、「さらなるサポート」の提供について発表している。

 VMwareは同社ブログに「Microsoftの本日(米国時間2月16日)の発表を受け、Appleシリコン搭載MacコンピューターでのWindowsをついに世界的に、かつ全力でサポートできるようになったことを喜ばしく思う」と記すとともに、Microsoftから直接開発支援を受けられるようになると付け加えている。

 Alludoは同社の顧客に向け、「Mirosoftがこのソリューションを公認したという保証」が得られたと述べている。AppleのMシリーズプロセッサー上でArmバージョンのWindowsを稼働できるようにするParallels Desktop 18 for Macは2022年から利用可能になっている。AppleはMacの新製品に関して2020年から2年かけてIntelプロセッサーから段階的にAppleシリコンに移行すると発表しており、Mシリーズプロセッサー対応版のParallels開発が促されていたことからすると、今回のタイミングは特筆すべきものだ。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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