凸版印刷、医療ビッグデータ活用を進めるICIを子会社化--ヘルスケアサービスの創出へ

 凸版印刷は2月2日、資本業務提携を行っていたICIが新規発行する株式を1月31日に追加取得したと発表した。これにより、ICIは同社の連結子会社となる。

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 同社は、「医療分野の研究開発に資するための匿名加工医療情報に関する法律」(次世代医療基盤法)に基づき、医療情報の収集、統合、匿名加工、提供を行うICIと2019年より資本業務提携契約を締結。電子カルテデータの匿名加工やデータベース構築を共同で推進してきた。

 医療ビッグデータを活用した健康・医療に関する研究開発の推進や、新たな産業・事業の創出による健康長寿社会の実現を目的に、次世代医療基盤法が2018年5月に施行。これに伴い、国を挙げて医療ビッグデータの利活用が促進されている。

 両社は、2019年より共同で、日本医師会医療情報管理機構の収集した、医療機関の日常的な臨床記録である電子カルテデータの匿名加工を実施し、データベースを構築。そのデータベースを活用した製薬会社向け電子カルテデータ分析ツール「DATuM IDEA」を2022年4月より提供開始している。

 今回の連結子会社化により、両社が構築を進める電子カルテデータベースの強化と、データ分析ツールの更なる拡充による品質の向上を実現。連携を強化させ、医療ビッグデータ利活用の更なる推進と、新たなヘルスケアサービスの創出を目指す。

 具体的には、医療機関にも価値を還元するための新たな病院分析ツールの開発、データ品質向上に向けたデータ加工技術の強化、電子カルテデータの取扱量増加に向けた基盤の構築を目指すという。

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