音楽配信サービスSpotifyは米国時間1月31日、第4四半期決算報告書の中で、同社の有料会員数が2022年末の時点で2億500万人に達し、2億人の大台を突破したことを明らかにした。
Spotifyによると、月間アクティブユーザー数(広告付きで無料で利用する人を含めて、月に少なくとも1度はSpotifyを利用するユーザー)は、4億8900万人に達したという。その数は、前年同期比で20%増加しており、新規ユーザーの純増数は過去最高を記録している。3月末までに、月間アクティブユーザー数は5億人に達すると、同社は予想している。
有料会員数も月間アクティブユーザー数も、10月時点での予測を上回る増加を示した。Spotifyは10月、有料会員数は2億200万人、月間アクティブユーザー数は4億7900万人と予測していた。
今回の最新の数値は、世界の音楽配信市場におけるSpotifyの支配力をあらためて浮き彫りにしている。最も近い競合サービスとみなされている「Apple Music」は、有料会員数を定期的に公表しておらず、その数を3年以上更新していないため、Spotifyがどれほど大きくリードしているか明確ではない。Appleは2019年6月の時点で、会員数は6000万人と述べていた(音楽業界調査企業Midia Researchによると、音楽サブスクリプションの世界市場におけるAppleのシェアは約14%で、Spotifyのシェアはその2倍以上だという)。
Apple Musicとは異なり、Spotifyには、広告付きで音楽を聴ける無料プランがある。Appleはこれまで、月間アクティブユーザー数を一度も公表したことがない。Apple Musicを利用するほぼすべてのユーザーが有料会員だ。
Spotifyの株価は、直近の時間前取引で4.4%上昇して104.35ドルだった。30日の終値は前年比で40%以上、下落している。
同社は今後の見通しとして、3月末時点の有料会員数が2億700万人、月間アクティブユーザー数は5億人に増加すると予測している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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