「iPhone」に搭載されている音声アシスタント「Siri」を使うと、手を使わずに言葉でさまざまな操作が簡単にできる。音声を発するだけで、車の運転中に電話をかけられるし、キッチンで忙しくしているときに15分のタイマーをセットすることもできる。だが、Siriにできることは、それだけではない。
Appleは、Siriでできることについて得意げに語ったりしないので、毎年音声コマンドを追加しているにもかかわらず、それが気づかれないこともある。例えば、「iOS 16」では、ついに音声だけでiPhoneを再起動できるようになった(本稿執筆時点で一部の国のみ対応)のをご存じだろうか。
それもほんの一端にすぎない。音声でできることをもっと詳しく知りたければ、以下にご紹介するSiriの隠しコマンド7つをぜひ使ってみてほしい。
「iCloudキーチェーン」を使って、ユーザー名とパスワードを、iPhoneを含むすべてのAppleデバイスに保存できる。iOSでは、「設定」から「パスワード」に進むと、自分のApple ID、ウェブサイト、アプリに関して保存されているパスワードを確認できる。だが、これもSiriから開く方が簡単だ。
「(アプリ/ウェブサイトの名前)のパスワードを表示して」とSiriに指示するだけで、自動的に、設定にあるその特定のパスワードページを開いてくれる。ただし、パスワードが表示されるためには、「Face ID」または「Touch ID」によるアクセス許可が必要だ。ページが開いたら、そこからユーザー名やパスワードをクリップボードにコピーできる。
ソフトウェアに問題が発生した、例えばアプリが何度も強制終了したり、OSが重くなったりした場合は、iPhoneを再起動すると問題が解決することも多い。音量ボタンのどちらかとサイドボタンを長押しして、電源オフのボタンが表示されたらスライドするだけだが、再起動にはもっと簡単な方法もある。
iOS 16が稼動していれば、「Restart my phone(iPhoneを再起動して)」とSiriに指示し、再起動の確認を求められたら「Yes(はい)」と答えるだけ。手は使わなくていい。
アラームが鳴ったとき、iPhoneが手元にないこともあるし、布団にまぎれたり、ソファの隙間に挟まったりして見つからないこともある。iPhoneのアラームは、停止またはスヌーズしない限り15分も鳴り続けるが、音声だけで止める方法がある。
アラームがけたたましく鳴っている場合でも、Siriを起動して「アラームを止めて」と指示するだけで、黙らせることができる。実は、「ヘイSiri」という発声だけでも、アラームは止まるようになっている。スヌーズと違って、Siriのコマンドを使うとアラームは完全にオフになる。
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