Appleは2022年、「個人情報安全性チェック」(Safety Check)と呼ばれるセキュリティ機能を「iOS 16」に搭載した。これは「iPhone」ユーザーが他者と共有している情報(位置情報、認証情報など)を素早く確認し、停止できるようにするもので、例えば家庭内暴力などの被害者は、元パートナーなどの加害者が自分の個人情報にアクセスするのを防ぐことができる。
しかし、この機能は自分のプライバシーやセキュリティに関心があるすべてのiPhoneユーザーにとって有用だ。悪意ある第三者から守ってくれるだけでなく、ダウンロードしたすべてのアプリを監視し、iPhoneのカメラやスピーカーなどへの不要なアクセスを停止できる。
アプリごとに共有する情報を選びたいと考えている人もいるだろう。個人情報安全性チェックは、各アプリがアクセスしている情報を確認し、アクセスを完全に遮断する最も手軽な方法だ。具体的な手順を紹介する。
まずはiPhoneの「設定」アプリを起動する。「プライバシーとセキュリティ」から「個人情報安全性チェック」を選択すると、2つの選択肢が表示される。即時に情報の共有を停止したいときは「緊急リセット」、アプリとの情報共有を管理したいときは「共有とアクセスを管理」を選ぼう。
今回は「共有とアクセスを管理」をタップする。「Face ID」か「Touch ID」を使って先に進むと、情報を共有している人、アプリ、アカウントのセキュリティなど、確認可能な情報が短い説明と共に表示される。今回はアプリとの情報共有を確認したいので、アプリの一覧と、各アプリと共有している情報をチェックしよう。
最初の「人との共有」セクションは青い「スキップ」ボタンをタップして通過し、2番目のステップ「Appのアクセス」まで進む。画面には、iPhoneにインスールされているサードパーティ製アプリの一覧と、各アプリと共有されている情報(Bluetooth、カメラ、位置情報など)に関する短い説明が表示される。
アプリとの情報共有を停止するためには、アプリ名の横にある円にチェックを入れ、ページ下部の「Appのアクセスを停止」ボタンをタップする。複数のアプリを選択して、まとめて停止することも可能だ。アプリごとに共有情報を確認したい場合は、アプリ名の横の「i」ボタンをタップする。すべての情報の共有を停止するのではなく、ローカルネットワークや位置情報など、特定の情報の共有だけを停止することも可能だ。
すべての情報共有を停止したい場合は、「すべて選択して共有を停止」をタップする。ただし、まったく情報を共有しないとアプリが動作しなくなるため、このオプションはお勧めしない。
アプリごとの情報共有ではなく、情報そのものへのアクセスを停止することも可能だ。画面上部の「情報」タブをタップすると、アプリではなく、いずれかのアプリがアクセスしている情報の一覧が表示される。例えば、「位置情報」や「Bluetooth」を選択して停止すると、どのアプリからもその情報にアクセスできなくなる。
アプリのアクセスを停止できたら、個人情報安全性チェックの残りの部分はスキップするか、画面右上の「今すぐ中止」ボタンをタップして終了しよう。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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