Airbusは、植物油や食用油から生成したディーゼル燃料で貨物船を試験運航する。
使用する燃料は、水素化植物油(HVO)や家庭で使われた食用油から作る。化石燃料由来ではなく、再生可能ディーゼル燃料になるという。旅客機「Airbus A320」の主要部品を運ぶ同社の貨物船「Ciudad de Cadiz」に供給し、フランスのサンナゼール、チュニジアのチュニス、イタリアのナポリを行き来する航路で運航する。
試験は2022年12月末に開始しており、18カ月にわたって実施する。この期間中に消費される燃料の約3分の1にあたる約330トンを、再生可能ディーゼル燃料で賄う予定。これにより、1回の航海で排出される二酸化炭素(CO2)の量は、すべて化石燃料を使う場合に比べ最大20%減るという。その結果、1年間で約6000トンのCO2削減効果が期待できるとした。
ほかにもAirbusは、大型貨物機「Beluga(ベルーガ)」で持続可能な航空燃料(Sustainable Aviation Fuel:SAF)を使い、バイオガスで貨物トラックを運行するなど、再生可能燃料の活用に取り組んでいる。
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