薬局業務支援「Musubi」のカケハシ、76億円を資金調達--薬局DXを推進

 カケハシは1月11日、シリーズCファーストクローズにおいて、複数の新規投資家および既存投資家を引受先とした第三者割当増資により、総額約76億円を調達したと発表した。

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 新規引受先は、Axiom Asia Private Capital、第一生命保険、あおぞらHYBRID1号、フォースタートアップス1号。既存引受先は、グロービス・キャピタル・パートナーズ、DNX Ventures、ジャパン・コインベスト、Salesforce Ventures。カケハシはこれまで約55億円の資金調達を実施しており、今回の調達で累計資金調達額は約131億円となった。

 カケハシは、2017年に電子薬歴、服薬指導ツールとして薬局体験アシスタント「Musubi」の提供を開始。現在、全国7000店舗以上の薬局が採択しているという。

「Musubi」の利用イメージ
「Musubi」の利用イメージ

 また、薬局向けデータプラットフォーム「Musubi Insight」、患者フォローアップアプリ「Pocket Musubi」、医薬品在庫管理、発注システム「Musubi AI在庫管理」と、関連プロダクトを複数展開している。

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 今回調達した資金は、既存事業のさらなる伸長を見据えた組織基盤の強化や、新規事業の立ち上げの積極化に充てる。

 具体的には、開発体制強化に向けたエンジニア採用、サービス導入支援やカスタマーサポート体制の強化、新規サービスの立ち上げを含む事業開発を予定しているという。

 また、既存サービスの拡充とともに、薬局の医薬品在庫情報を起点とした製薬会社、卸事業者、官庁などとの連携による医薬品の流通最適化や供給の安定化と、処方情報の活用による服薬アドヒアランスおよび、患者アウトカム向上にも取り組む。薬局とともに医薬品産業、医療産業全体へと視野を広げ、医療の次世代化を支援する。

 加えて、新たな事業ドメインの立ち上げとそれをリードする新執行役員として西田庄吾氏を選任。今後は薬局DXを加速するとともに、その事業基盤を生かした新たな取り組みに着手し、日本の医療が抱える構造的課題の解決を目指すとしている。

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