Appleの「iPhone 14」で特に優れた機能の1つである「衛星経由の緊急SOS」を使うと、移動体通信網やWi-Fiの圏外にいても、衛星を利用して緊急のメッセージを送信できる。2023年中には、「Android」スマートフォンにも同様の機能が搭載されることになりそうだ。実現すれば、事実上世界のどこにいても、地球を周回する衛星を通じて緊急メッセージを中継できるようになる。
Qualcomm Technologiesは米国時間1月6日、CES 2023で「Snapdragon Satellite」を発表した。緊急メッセージやデータを中継する機能で、衛星通信サービスを手がけるIridium Communicationsの衛星66基で構成されるコンステレーションを利用する。この機能はiPhoneの進化に対抗するものであり、また一方で緊急時の通信がモバイルネットワークの通信圏内に限定されない時代が到来することを意味するものでもある。
Appleの「衛星経由の緊急SOS」と同様、Snapdragon Satelliteもスマートフォンに標準搭載され、サードパーティーのサービスは利用しないという。緊急メッセージを送信するには、Appleの機能のように、デバイスを空に向けるだけで衛星と通信できるはずだ。
2023年後半のリリースが予定されているSnapdragon Satelliteは、最新SoC「Snapdragon 8 Gen 2」を搭載したデバイスで提供される。サムスンの「Galaxy S23」など、年内に発売見込みのトップエンドの機種が対象になるとみられる。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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