韓国のLG Energy Solution(LGES)は現地時間12月19日、電気自動車(EV)用バッテリーの自国内生産を強化するため、4兆ウォン(約4200億円)を投資すると発表した。
この資金は、ソウル南東にある清州市(忠清北道の道庁所在地)の梧昌(オチャン)産業団地で、バッテリー生産工場の拡張に投じられる予定だ。LGESはすでに同地で、円筒形電池の生産工場を稼働させている。
追加される生産ラインには、物流自動化、遠隔サポート、インテリジェント製造など、スマートファクトリーの最新ソリューションが導入されるという。
忠清北道と清州市は、LGESの計画を財政および行政面で支援することを表明している。今回の計画が実現すれば、2026年までに1800人規模の新たな雇用が生み出される見込みだ。
また、LGESは海外でも、EV用バッテリーの生産を強化するために、自社の独自事業または大手自動車メーカーとの合弁事業を通じてバッテリー生産工場建設に多額の投資を行っている。
2021年には、General Motors(GM)との23億ドル(約3100億円)規模の合弁事業を通じて、米オハイオ州に新たな工場を建設すると発表し、8月に生産を開始した。両社が設立した合弁会社のUltium Cellsは、米国内で4つの工場を建設中だ。
また、カナダのオンタリオ州でも、Stellantisと共同でバッテリー生産工場の稼働を計画している。両社によれば、このプロジェクトへの投資額は41億ドル(約5500億円)に上るという。
さらに、本田技研工業と提携し、米国で44億ドル(約5900億円)を投じるほか、現代自動車グループ(ヒョンデ)と共同でインドネシアでも建設を進めている。
2022年11月には、LGESの親会社LG化学が、EV用バッテリーの生産に使われる正極材の生産工場を、米テネシー州に32億ドル(約4300億円)を投じて建設すると発表している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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