「Facebook」と「Facebook Marketplace」との密接な結びつきが、欧州で運営元Metaにトラブルをもたらしている。欧州連合(EU)は現地時間12月19日、Metaに対して、同社の「乱用行為」がクラシファイド広告業界の競争を歪めているとの見解を示した。
EUの競争委員会は、Metaとその広告プラットフォームに対する調査の予備的な結果を示す「異議告知書」を発出した。最終的に違反を裏付ける十分な証拠があると結論付けた場合、違反行為の禁止とともに、世界における年間売上高の最大10%を罰金として科す可能性があると警告している。
6月に始まった調査は、Metaのプラットフォームが競合企業にとって不公平な環境を生み出し、契約するプラットフォームを選択する機会を欧州の人々から奪っていないかを明らかにしようとするものだ。
欧州委員会の競争政策担当委員を務めるMargrethe Vestager氏は、次のように述べた。「われわれの予備的な懸念は、Metaが傘下の支配的なソーシャルネットワークFacebookを、オンラインのクラシファイド広告サービスFacebook Marketplaceと紐付けていることだ。これは、FacebookユーザーがFacebook Marketplaceにアクセスする以外の選択肢を持たないことを意味する」。さらに同氏は、Metaが自社の利益のために、Facebook Marketplaceの競合サービスに対して不公平な取引条件を課しているとの懸念も示している。
Metaは19日、EUの調査結果に異議を唱えたことを明らかにした。「欧州委員会の主張には根拠がない」と、MetaのEMEA(欧州・中東・アフリカ)競争担当責任者であるTim Lamb氏は述べ、「規制当局と協力し、当社製品のイノベーションが消費者本位で競争を支持するものであることを示していく」とした。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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