SpaceX、競合するOneWebの衛星40基を打ち上げ

Eric Mack (CNET News) 翻訳校正: 矢倉美登里 吉武稔夫 (ガリレオ)2022年12月09日 10時20分

 SpaceXは、米国時間12月8日夕刻にフロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げた「Falcon 9」によって、競争に必要な勢いをつけようとしている。

OneWebの衛星のイラスト
提供:OneWeb

 Elon Musk氏率いる宇宙企業SpaceXは、OneWebの新たな人工衛星40基を打ち上げた。OneWebは、人工衛星を介したインターネットアクセスの提供でSpaceXのブロードバンドコンステレーション「Starlink」と競い合うことを目指している。

 ロンドンを拠点とし、英国政府が出資するOneWebは、これまでロシアの「Soyuz」ロケットを使って衛星を打ち上げていた。しかし、ロシアによるウクライナ侵攻後、その選択肢は難しいものになった

 そこでOneWebはSpaceXに目を向け、数回分の打ち上げを委託することにした。また、10月の打ち上げを含め、インドのロケットによる打ち上げサービスも購入した。

 OneWebの最高経営責任者(CEO)であるNeil Masterson氏は3月、「SpaceXの支援に感謝する。宇宙の無限の可能性について両社に相通ずるビジョンの表れだ」と述べていた

 SpaceXにコメントを求めたが、今のところ回答はない。

 OneWebは648基の衛星からなるコンステレーションを計画しており、これはStarlinkよりかなり小規模だ。Starlinkはこれまでに、1万基以上の衛星を地球の低周回軌道に投入することが認可されている。それでもOneWebは、2023年に世界中でサービスを提供できる見込みだと述べている

 競合他社と手を組むという異例の状況を受け、OneWebは先週、SpaceXのTwitterアカウントをフォローしたことを示すツイートを投稿した。

 打ち上げの様子はSpaceXのYouTubeチャンネルで公開されている。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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