Googleは米国時間12月2日、「Android」の「メッセージ」アプリで、グループチャットにおけるエンドツーエンドでの暗号化機能をテストしていることを明らかにした。
Android搭載スマートフォンを所有しており、オープンベータプログラムに興味があるユーザーは、同アプリのヘルプセンターページから参加することができる。
メッセージアプリを用いた1対1でのやり取りは既に、エンドツーエンドで暗号化されている。
Googleのグループ製品マネージャーでメッセージアプリを担当するNeena Budhiraja氏は暗号化について、「意識するような話ではない――これはテキストを使う人が気にするべきことではなく、期待することでしかない」と同社ブログに記している。
Googleは新たな機能を発表する一方で、モバイルOS分野における最大のライバルであるAppleがRich Communication Services(RCS)プロトコルではなくSMSのサポートにとどまっているのは残念なことだと改めて表明した。RCSは、SMSとMMSの後継としてAndroidに搭載されているが、Appleが同プロトコルを採用して「iOS」に搭載する可能性は低そうだ。
Budhiraja氏は、SMSではRCSのようなエンドツーエンドの暗号化ができないと述べた。また、RCSを使えばリアルタイムでの入力インジケーターや既読通知といった、テキスト送信まわりの拡張機能も可能となっている。
Googleは8月、AppleにRCS採用を促すキャンペーンを立ち上げ、#GetTheMessageというハッシュタグを付けてツイートするよう呼びかけた。Budhiraja氏は、「Appleが#GetTheMessageというメッセージを受け取ってくれれば、われわれはメッセージという世界における『緑色の吹き出しVS.青色の吹き出し』という問題の解消を待たなくても済むようになる」とした。
しかしAppleは、自社の「iMessage」アプリに数多くの便利な機能を追加してきているため、RCSへの切り替えには関心がないと明言している。Appleの最高経営責任者(CEO)Tim Cook氏は9月のイベントで、Androidデバイスとのテキストメッセージのやり取りに不満があるなら、相手に「iPhone」を買ってあげればいいと示唆していた。
Cook氏はその際、RCSに関して「現時点で、それに多くのリソースを割いてほしいという要望はユーザーから寄せられてきていない」と述べた。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
開発経験ゼロからのローコード開発で
医療ニーズに応えた病院向けシステムを構築
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス