ストリーミングプラットフォームのTwitchは米国時間11月22日、同プラットフォームでのチャイルドグルーミング(性的目的で子どもに近づき、親しくなる行為)への対策として、一連の予防措置を新たに実施することを明らかにした。同社はブログ投稿で、13歳未満のユーザーがアカウントを開設できないように「電話認証の要件の義務化」を実施すると発表した。その狙いは、危険性の高いコンテンツの未成年による共有の防止、ならびに子どもに危害を加え、食い物にしようとする、いわゆる「チャイルドプレデター」の取り締まりだ。
Twitchでは、若年ユーザーのサービス登録やライブストリーミングを防止する取り組みの強化に加えて、13歳未満の子どもが関わる事案の報告を優先して扱えるように、スタッフが使用するツールのアップグレードを進めている。子どもを食い物にする行動を監視するため、Twitchでは一部の検索語句を使えなくするとともに、メッセージ機能「Whisper」のプライバシー設定を更新した。また、言語処理を手掛ける企業「Spirit AI」を買収したことで、有害なテキストメッセージの発見と追跡がさらに進む見込みだ。さらに、オンラインにおける子どもへの危害の発見と阻止に取り組む専門機関との連携も拡大した。
導入された予防措置を悪意ある人物が回避することを防ぐため、戦略のすべてを明らかにすることはできないとしながらも、Twitchは今回のブログ投稿で9月の発表を引用し、チャイルドグルーミングの脅威と、それを同プラットフォームで取り締まるために実施中の取り組みを取り上げている。今回の発表の前には、子どもをフォローしている、プレデターのものとみられるアカウントが2000件近く見つかったとするBloombergの報道もあった。中には、ユーザーが子どもに対し、ライブストリーミングでわいせつな行為を促していた例もあったという。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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