クアルコムは米国時間11月16日に開催したSnapdragon SummitのDay 2で、最新CPUブランド「Oryon」を発表した。投入時期は2023年としている。
過去にAppleでチップ設計のシニアディレクターを務めていたGerard Williams氏が自らOryonを発表した。
同氏はAppleを退職したのち、独自の半導体設計企業 NUVIAを設立し、同社のCEOに就任した。その後、クアルコムがNUVIAを買収したことに伴い、現在はクアルコムのエンジニアリング部門でシニアバイスプレジデントを務めている。
発表によるとOryonはプレミアムPC向けに最高のパフォーマンスを提供するという。クアルコムはすでにArmベースのCPU「Kryo」を組み込んだWindows PC向けSoC「Snapdragon 8cx」を投入している。しかし、位置付けはミドルレンジであり、性能的にはAppleのMシリーズには及ばなかった経緯がある。
OryonはKryoの後継となり、AppleのAプロセッサの設計に携わった元NUVIAのチーム主導で開発されたCPUとなる。クアルコムで最高経営責任者(CEO)を務めるクリスティアーノ・アモン氏は過去に、Nuvia主導のCPUについて「Apple M1を打ち負かすことができる」と発言しており、Apple Mシリーズへの対抗を強く意識したCPUとなる。
なお、OryonはPCだけでなく、スマートフォンやXRデバイス、モビリティ向けの次世代Snapdragonチップ内に、CPUとして採用されるという。
クアルコムのNuviaの買収をめぐっては、Armがクアルコムに対して「ライセンスの規約違反」だとして提訴している。
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