ゆうちょ銀行、ICキャッシュカードの「生体認証機能」の取り扱いを終了へ

 ゆうちょ銀行は11月15日、ICキャッシュカードの「生体認証機能」について、2023年5月14日に取り扱いを終了すると発表した。利用状況を踏まえて判断したという。なお、2023年5月中に個人向けの代替サービスを導入する予定としている。


 ICキャッシュカードの生体認証機能終了後は、「指静脈情報+暗証番号によるATM(提携金融機関のATMを含む)の利用」「指静脈情報の登録と変更の申し込み」「指静脈情報による本人確認の取り扱い(ゆうちょ銀行・郵便局の貯金窓口)」のサービスが利用できなくなる。

 当該カードを活用した「指静脈情報+暗証番号」による取り引きは利用できなくなるが、引き続きICキャッシュカードとしては利用できる。ただし、「生体認証機能」を利用した出金および送金時の引き出し上限は1000万円だったが、「ICカード+暗証番号」による上限額は200万円になる。

 なお、ATMでの引き出し上限額について、生体認証以外の引き出し上限額を0円に設定している場合、2023年5月15日以降はATMの払い戻し、送金の取り扱いができなくなるという。事前にゆうちょ銀行または、郵便局の貯金窓口で上限額変更(引き上げ)の手続きを行うように呼びかけている。加えて、ICキャッシュカードから指静脈情報を抹消したい場合も、ゆうちょ銀行または、郵便局の貯金窓口での手続きが必要となる。

 2023年5月中に導入予定の個人向け代替サービスでは、「ゆうちょ通帳アプリ」と「ゆうちょ認証アプリ」で申し込み、認証を行うことで、アプリ認証による引き出し上限額(1日最大500万円)まで、ATMを利用可能になる予定。詳細は決まり次第、同行のウェブサイトなどで案内していくとしている。

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