Twitter、プライバシーやセキュリティ担当幹部の辞任相次ぐ

 Twitterのプライバシーチームやセキュリティチームは、Elon Musk氏が標準的なデータガバナンスのプロセスを無視してサービスに数々の変更を加えたことで、混乱に陥っていると報じられている。同社の弁護士は今や従業員に対し、「何かをするよう求められて、それに違和感を覚えたら」内部告発者の保護を求めるよう呼びかけているという。

 同社は米国時間11月9日、公式アカウントに灰色のチェックマークを短時間だけ導入し、すぐに廃止した。また、青色のチェックマークを有料化するなど、目まぐるしくサービスを変更している。

 The Vergeが確認した社内メッセージ、および2人のTwitter従業員によると、同社では最高プライバシー責任者Damien Kieran氏、最高情報セキュリティ責任者Lea Kissner氏、最高コンプライアンス責任者Marianne Fogarty氏が辞任したという。Kissner氏は米国時間11月10日のツイートで退任を認めた

 こうした幹部の退任は、買収完了後ただちに開始された大規模な人員削減に続くものだ。

 The Vergeは、Slackに投稿され、同社の従業員全員が閲覧できる状態になっていたメモを入手したという。同社のプライバシーチームに所属する弁護士は、その中で次のように述べている。「Elon(Musk氏)は、どうすればTwitterユーザーをマネタイズできるかだけを優先する態度を示した。彼は、人権活動家、批判陣営、マネタイズできないユーザー、そして皆さん全員が長い時間をかけて築き上げ、われわれの誰もが愛するグローバルな広場へとTwitterを育ててきた他のすべてのユーザーのことなど気にかけていないのだと思う」

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