Zoom Video CommunicationsとTeslaの提携により、「Zoom」のビデオ会議機能がTesla車に導入されると複数の報道が伝えた。
これは、Zoom Video CommunicationsのグループプロダクトマネージャーNatasha Walia氏が、同社のカンファレンス「Zoomtopia 2022」で米国時間11月8日に明らかにしたものだ。この際に公開されたデモ動画には、テスラの「Model Y」に乗り込んだ人物が車内のタッチスクリーンを使って、Zoom経由でビデオ通話をしている様子が映し出されていた。
ただし、Zoomの統合が実際にどのように機能するかについての具体的な情報はなく、Tesla車の所有者がいつから利用できるようになるのかも不明だ。
また、このZoom機能がWi-Fiで動作するのか、Teslaの「プレミアムコネクティビティ」機能を必要とするのかも分かっていない。Teslaのサイトによれば、この有料データプランは、本稿執筆時点で月額9.99ドル(日本での提供価格は990円)または年間99ドル(約1万4500円)だ。
おそらく、バックミラー上部にあるキャビン用カメラがZoom用カメラの役割も果たし、通話中にビデオフィードを提供するのだろう。このカメラは、オートパイロット作動中のドライバーの注意不足を監視する目的で使われているものだ。
ただし、このキャビン用カメラについては、以前から消費者がプライバシーに関する懸念を示している。Teslaのウェブサイトには、現在次のように書かれている。「デフォルトでは、データ共有を有効にしない限り、カメラで撮られた画像や動画が外部に流出したり他人に送信されたりすることはありません」
今後、このカメラがビデオフィードを他の人に送信できるようになれば、プライバシー上の懸念がさらに高まるため、Teslaは対応を迫られることになるだろう。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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