電子メールを送信した直後に間違いに気づいた、という経験はないだろうか。送信相手を間違えたり、重要な添付ファイルを追加し忘れたりしたことのある人もいるだろう。あるいは、重大な文法ミスに気づいて、どうしても修正しなければならない、という人もいるかもしれない。理由が何であれ、受信者の目に触れる前に、その電子メールを受信トレイに戻したいという願望は同じだ。
幸い、OSを「iOS 16」にすれば、「iPhone」で電子メールの送信を取り消すことができるようになった。この機能は、標準の「メール」アプリでのみ利用でき、送信後、一定時間内であれば、メッセージの送信を取り消すことができる。「iCloud」や「Gmail」「Outlook」、Yahooなど、さまざまな電子メールアカウントで使用することが可能だ。
iPhoneで電子メールの送信を取り消す方法を知りたい方のために、知っておくべきすべてのことを以下で紹介していこう。
この機能を利用するには、電子メールの送受信に「iOS」標準のメールアプリを使用する必要がある。Gmailなどのサードパーティーの単独型メールアプリと異なり、Appleの標準のメールアプリでは、以下のような電子メールアカウントのすべてを1カ所から管理できる。
既存の電子メールアカウントをメールアプリに追加したい場合は、「設定」アプリケーションを開いて、「メール」>「アカウント」の順に移動する。ここでアカウントを追加すると、メールアプリに表示されるようになる。
メールアプリで、選択したアカウントの受信トレイに移動し(すべてのアカウントの受信メールを表示するには、「全受信」をタップする)、新しい電子メールを作成する。普段と同じように電子メールの下書きを作成して、受信者の電子メールアドレス、件名、本文、必要に応じて添付ファイルを追加した後、右上の青いボタンをタップして、電子メールを送信する。
そうすると、受信トレイが再び表示されるはずだ。そのページの下部に、「送信を取り消す」という文字が青色で表示される。デフォルトでは、このボタンを押して、送信したばかりの電子メールの送信を取り消すことができる猶予は、わずか10秒だ。その時間が経過すると、送信が実行され、電子メールを取り返すことはできなくなる。
「送信を取り消す」をタップすると、先ほど作成した電子メールが再び表示される。ここで、間違いを修正したり、忘れていた添付ファイルを追加したりして、再度送信することができる。また間違いを犯してしまった場合、送信を取り消すことのできる猶予は、先ほどと同じ10秒だ。
送信取り消し機能の仕組みを説明しておくと、電子メールを実際に送信した後で取り戻すのではなく、ユーザーが送信ボタンを押してから、その電子メールが実際に送信されるまでの間に、バッファ時間を設けているだけのことだ。先述したように、デフォルトの猶予は10秒に設定されているが、「設定」にアクセスして、それよりも長くすることができる。
「設定」アプリで、「メール」>「送信を取り消すまでの時間」の順に移動し、以下のいずれかの時間を選択する。
「オフ」のオプションを選択すると、メールアプリの送信取り消し機能を使用できなくなる。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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