対バン形式として打ち出されたSETSUNA BEATとMUGEN BEATは、ユニットパートでは楽曲はもとより、トークも時間をかけて行われるなど、個々のユニットが持つ魅力を存分に伝え、それを味わえるものに。また、シャッフルパートは全てがサプライズと言えるほどの盛り上がりに加え、キャスト陣によるオリジナルユニットに対するリスペクトや、キャストとなっているアイドルやユニットらしさも盛り込み、さまざまな面で新たな魅力を放つステージとなっていた。と同時に、今回の組み合わせはおそらくここだけだと思うが、この楽曲をこのユニットやアイドルで見てみたいという願望も出てくるものに。そして、この2つのパートを通じて、まだまだ計り知れないポテンシャルがあり、無限の魅力があると感じさせるものとなっていた。
また余談ではあるが、筆者お気に入りのアイドルが桑山千雪で、ユニットがアルストロメリアということを踏まえて触れておきたいところがある。もっともMUGEN BEATは、アルストロメリアは出演していないのだが、SETSUNA BEATにおけるアルストロメリアのMCパートで、芝崎典子さん(桑山千雪役)がステージに備えられていた水分補給用の水を“湧き水”と表現したことが伝播したのか、MUGEN BEATではDAY1におけるアンティーカのMCパートで“伝説の湧き水”とパワーアップしていたこととか、イルミネーションスターズは両日ともに湧き水に触れていたことに加え、“食レポ”と称して水の味について独特な表現で伝えていた一幕があった。
ほかにもアルストロメリアとは関係ないのだが、DAY1シャッフルパートでシーズが歌った「いつだって僕らは」は、ゲームで描かれているにちかと美琴を見ていると、何とも言えない“重さ”を感じ、“聴いたことがあるのに聴いたことがない”と思えるぐらい、ノクチルとは解釈が変わってくるステージになっていた。加えて、DAY2シャッフルパートにおける「ヒカリのdestination」で紫月さんが歌うこと、しかも序盤と終盤ではセンターを務めているところを見て、“光をテーマにした曲を歌うにちか”というだけで不思議と涙腺が刺激されるところもあった。ほかにも、個人的にお気に入り度合が強い「スマイルシンフォニア」が両日とも披露されたことや、序盤で峯田さんによる投げキッスや関根さんが真っ直ぐ見つめるよう笑顔で歌うという、それぞれのカメラアピールも印象的だったことは付記しておきたい。
何より触れておきたいところと言えば、シャッフルパートにおけるアルストロメリア楽曲のカバーだろう。前述のように、DAY1では「Love Addiction」を八巻さん、菅沼さん、希水さんという、アンティーカの3人が歌った。「Love Addiction」はキュート全開というよりも、少し大人びた雰囲気での可愛らしさが感じられる楽曲。後のトークでは、髪飾りを付けたり少し振りを変えたりしたということも触れられていたが、終始楽しそうに歌う三峰を彷彿とさせる希水さんや、時におすまし、時に笑みを浮かべながら歌う摩美々を彷彿とさせる菅沼さんのパフォーマンスもさることながら、“立ち居振舞いも王子様のようにカッコいい”という咲耶の可愛らしいところを醸し出しながら八巻さんが歌っているところは、目も耳を引いたところ。加えて“すてきな王子様”のフレーズを歌っているのも印象的。それぞれのアイドルらしい可愛さと、オリジナルとは一味も違うと感じさせるステージとなっていた。
またDAY2では「ラブ・ボナペティート」を関根さん、結名さん、幸村さんがパフォーマンス。この曲はスイーツにまつわる用語が盛り込まれ、ポップなメロディーで奏でられるキュート全開といえる楽曲。そんななかで、関根さんが真乃としての柔らかくとも芯がある歌声、結名さんが霧子としての儚げで優しい歌声の心地よさもさることながら、幸村さんによるアイドル感を醸し出す可愛らしい歌声に振り付け、表情やしぐさで歌っていたのが目を引いたところ、アイドルモードの冬優子と言える“ふゆ”の姿を表現していたのが印象的。三者三様の可愛いが詰め込まれたステージで、新鮮な気持ちで見ることができた次第だ。
本ライブについては、「ASOBISTAGE」でのアーカイブ配信を期間限定で実施。期間はDAY1とDAY2共通で、10月31日23時59分まで(視聴チケットの販売期間は10月31日12時まで)を予定。価格は各5250円(税込)。
また今後の展開について、前述のように5thライブの開催を告知。「THE IDOLM@STER SHINY COLORS 5thLIVE If I_wings」と題し、国立代々木競技場第一体育館にて、2023年3月18日と19日の2日間で開催を予定している。このほかゲームでは和泉愛依の「S.T.E.P.」編プロデュースシナリオの追加なども発表している。
THE IDOLM@STER TM&(C)Bandai Namco Entertainment Inc.
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