「CEATEC 2022」が、千葉の幕張メッセで開幕した。10月18~21日まで幕張メッセの会場で開催されている。開場時間は10〜17時。入場は無料で、全来場者登録入場制になる。
2020〜2021年と、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、オンラインで実施してきたが、2022年はオンラインと幕張メッセによる初のハイブリッド形式を採用。オンラインは10月1〜31日までの1カ月間、オープンしている。
出展者数は562社/団体(2021年は314社/団体)。その内海外からは27カ国/地域から146社(同20カ国/85社)が参加する。「経済発展と社会課題の解決を両立する『Society 5.0』の実現を目指し、あらゆる産業・業種の人と技術・情報が集い、『共創』によって未来を描く。」を開催趣旨に実施する。
2000年のスタート以来、年々規模を拡大、デジタル家電見本市として発展してきたCEATECだが、2016年に脱・家電見本市を宣言、「IoT」と「共創」で未来の社会や暮らしを描く「Society 5.0の総合展」へと変貌。エグゼクティブ・プロデューサーの鹿野清氏は「2016年にIoTの総合展示会として新たな一歩を踏み出した。しかし2020年には新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、オンライン開催しかないと決断した。2021年もオンライン開催となったが、この2年を経て、いろいろな勉強をし、入湯制限がなくいつでも見られる、ご聴講いただけるなど、リアルの会場では実現できないことができたような気がする」とコメントした。
2022年はオンラインでの取り組みも踏まえ、ハイブリッド開催となっているほか、講演をオンラインに切り替えるなどの変更をしているとのこと。また、例年、会場入口などに設置されていたフロアマップはデジタルのみに切り替えられている。
会場内は、「パートナーズパーク」「トータルソリューション」「キーテクノロジー」「スマート×インダストリー」「スタートアップ&ユニバーシティ」「グローバル」と6つの展示エリアに分けられ、グローバルエリアでは、初めてパビリオンを設置するUAEやデンマーク、ポーランドやカナダ・オンタリオ州など27カ国/地域が出展。パートナーズパークでは、単独での出展から各企業が持つインフラやサービス、プラットフォームを活用するパートナー企業とともに出展していることが特徴だ。「デジタル田園都市」をテーマに掲げ、サステナビリティやウェルビーイングなど、テクノロジーで社会課題を解決するソリューションや未来の社会や暮らしが体験できる展示が多数披露。一方、オンライン会場では、展示はもちろん、100を超えるカンファレンスを配信する。
「CEATEC AWARD 2022」も、会期前日となる10月17日に決定された。総務大臣賞には日本電気の「ローカル5G小型一体型基地局 UNIVERGE RV1200」、経済産業大臣賞にはシャープの「屋内光発電デバイス 『LC-LH』」、デジタル大臣賞にはアルムの「工作機械を動かす加工プログラムを完全自動生成する世界初のAIソフトウェア『ARUMCODE』」が受賞した。
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