Gariel氏によると、LiDARの発達と、自動運転車に使われる新しいセンサーおよび最新のカメラが、Superpilot開発の道を作ったという。「10~15年前には、カメラを使って物体を検出するのは容易なことではなかった。今では非常に簡単になっている」(同氏)
自動操縦システムは、人間のパイロットでは及ばない精度を備えている。筆者たちの飛行中、Xwingの主任テストパイロットであるRyan Olson氏は、現在の対気速度と高度を示すディスプレイを指さした。完璧に安定していたのだ。「私が操縦していたら、恥ずかしい結果になっていた」
自律型航空機は、疲労が原因のミスを犯すこともない。過労が続く今日のパイロットではそうはいかない。National Air Carrier Associationは、今後10年間で2万8000人のパイロットが不足すると予測している。
誤解のないように言っておくと、Xwingは、すぐに無人で旅客機を飛ばそうとしているわけではない。まず数年間は貨物機で実績を積み、そうすれば無人飛行に関する人々の信頼を確立できると同社は考えている。
「世紀の変わり目頃、人々がエレベーターに不安を感じていたのと同じようなものかもしれない。後から振り返ればきっと、『ばかげている。ボタンを押すだけのために何で人間が必要だったんだ?』と言うだろう。だが、当時は非常に物議を醸していた」。Xwingの最高経営責任者(CEO)Marc Piette氏はこう話している。
Xwingは、連邦政府の取締機関とともに、Superpilot技術の認証に取り組んでいる。認証され次第、2025年半ばまでに商用として運用を開始したい意向だ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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