自動操縦航空機による貨物輸送の実現を目指しているXwingが米国時間12月23日、米国で新型コロナウイルスのワクチンの輸送に成功したと発表した。これは同社にとってはもちろん、急成長する自動貨物輸送業界にとって重要な節目となる。
今回の貨物輸送は、11月に米連邦航空局(FAA)から認可を得ていたもので、実際のフライトではパイロット1名が輸送機に搭乗していた。Xwingは、人間のように操作を行うソフトウェアスタックを、既存の航空機にシームレスに融合させることで、無人航空機による地域貨物輸送を実現しようとしている。今回の輸送は、飛行機をより利用しやすいものにするとともに、パイロットの訓練負担を軽減することを目指した取り組みの一環だ。パイロットは現在、操縦する飛行機の機種ごとに、個別の訓練を受ける必要がある。
全米規模の貨物輸送作戦の一環である今回の輸送では、アリゾナ州ホールブルックを目的地とした。米国最大級の先住民居留地で、新型コロナウイルスにより大きな被害を受けているナバホ居留地に、Pfizer製のワクチンを届けた。Pfizer製のワクチンの保存可能期間が短いため、ワクチンの輸送は難しい問題となっている。このような事情から、航空機を使った迅速な貨物輸送が、極めて重要となる。
Xwingは8月、完全自律型の航空貨物機を使った非商用のデモンストレーション飛行を世界で初めて成功させたと発表していた。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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