電動の垂直離着陸(eVTOL)機を手がける新興企業Archer Aviationは、このところ大きな前進を遂げている。1月にはStellantisとの提携を発表し、その後、今後製造される機体10億ドル(約1060億円)分の受注契約をUnited Airlinesと結んだことを明らかにした。特別買収目的会社(SPAC)を通じて株式公開する計画もある。同社は今回、ロサンゼルスに目を向けた。Archerは米国時間2月23日、2024年にUrban Air Mobility(都市航空交通)ネットワークをロサンゼルス市で実現すると発表した。
大胆な期限設定であることは間違いないが、ロサンゼルス市とArcherは、同社が今後製造するeVTOL方式の空飛ぶタクシーによって、道路の渋滞緩和を目指す。なお、同社はこの空飛ぶタクシーについて、まだ情報を全面公開していない。187kWhのバッテリーパックを搭載する計画があることはわかっている。これにより航続距離約97km、最高時速約240kmを実現するという。航続距離がこれほど短く、遠くまでは行けないため、まさにタクシーだ。だが、街の中を素速く移動するのに役立つかもしれない。
Archerとロサンゼルス市の取り組みでは、Urban Movement Labsとロサンゼルス市交通局が協力して、乗客がこれらの小型電動航空機に乗り降りする「垂直離着陸機用飛行場」も造る。その設置場所や、ロサンゼルス市がこのインフラをどのように統合する計画であるかについては言及されていない。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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