デイブレイク、凍結完了を視覚的に確認できる特殊冷凍機--IoT化の第一歩へ

 特殊冷凍テクノロジーを活用した「Freezing as a Service」(Faas)を展開するデイブレイクは9月27日、特殊冷凍機「アートロックフリーザー」を大きくアップグレードした新型「アートロックフリーザー」が完成したと発表した。


 アートロックフリーザーは、同社が9年に渡り研究した食材データと顧客の声を全面踏襲し、独自に開発した特殊冷凍機。2021年10月に発売以降、約7カ月で200台受注を突破している。

 同社では、よりカスタマーファーストなサービス実装を目指し、発売当初からアップデートに向けた研究開発を継続。今回、アップグレードした新型「アートロックフリーザー」が完成した。新型では、マイクロウィンドシステムをはじめとする既存システムのさらなる性能向上に加え、新機能「フリーズプロテクト」「フリーズアシスト」を搭載している。

 フリーズプロテクト機能は、冷凍庫内に設置したセンサーにより、庫内温度や運転圧力などの情報を取得。故障に繋がる運転や品質を低下させる使い方を未然に防ぎ、品質の安定や故障リスクの低減を実現するものとなる。


 フリーズアシスト機能は、凍結の進捗や完了などの情報をLEDライトで通知するものとなる。これにより、離れた場所で作業をしていても凍結完了を視覚的に確認でき、最適な時間で凍結が可能になる。

 また、新型では、ボディデザインに曲線を描く新フォルムを起用。これまで、冷蔵/冷凍庫をはじめ、ほとんどの厨房機器は角張ったフォルムにシルバーカラーが不動の定番となっているが、長年変化しない冷凍機デザインに近未来のイメージを取り入れた。

 同社によると、調理に携わる人に楽しみを与えると共に、高品質な冷凍食材を生み出すための専用オペレーション(スマートフリーズファクトリーモデル)の構築など、中心的存在をアートロックフリーザーが担う新しい厨房の形を発展させるという想いで採用したという。

 さらには、曲線のフォルムにすることで作業時の怪我のリスクが低減できるほか、空気循環を向上させるパネル構造を採用するなど、ユーザビリティや機能性にも優れた設計を採用。オリジナルカラーなど、オプションも用意する予定となっている。

 同社は、3月に「Microsoft for Startups」に採択されて以降、アートロックフリーザーのIoT化に向けた開発を進めており、今回のアップグレードで搭載した新機能は、それらの研究成果を生かしたIoT化の第一歩になるという。

 今後は、集積したデータを活用したAIによる全自動モードなど、本格的なIoT化を推進する計画だとしている。


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