NFL(ナショナルフットボールリーグ)は米国時間9月22日、Appleをスーパーボウルハーフタイムショーの新スポンサーに迎えると発表した。2022年には視聴者数が1億人を超えた、豪華な年次イベントであるスーパーボウルハーフタイムショーのスポンサーは、長年にわたってPepsiが務めていた。
ハーフタイムショーには毎年、音楽業界で非常に高い人気を誇るアーティストが登場する。過去のハーフタイムショーでは、Lady Gaga、Dr. Dre、U2、Bruno Mars、Coldplayといったアーティストがパフォーマンスを披露した。
Appleは、NFLとのこの複数年契約により、毎年、年間最高視聴率を記録する同ショーのテレビ視聴者に同社の音楽配信サービス「Apple Music」をプロモーションする機会を得ることになる。契約条件は公表されていない。NFLは今後数カ月にわたって、Apple Musicの「TikTok」「Instagram」「Twitter」公式アカウントで2023年のハーフタイムショーに関する予告情報を公開していくと述べた。
Apple Musicの公式Twitterアカウントは23日、「2月に会いましょう。#SBLVII」とツイートした。
See you in February. #SBLVII pic.twitter.com/XhaaYnvuk0
— Apple Music (@AppleMusic) September 23, 2022
この契約により、音楽配信サービスで首位のSpotifyとはいまだ大きく引き離されて2位に位置すると思われるApple Musicに、さらなるスポットライトが当たる可能性がある。Spotifyの第2四半期の有料会員数は、1億8800万人だった。Apple Musicの有料会員数は定期的には公表されておらず、最後に発表があった2019年6月の時点で6000万人だったが、それ以降増加している可能性が高い。
これまでハーフタイムショーのスポンサーを務めてきた、ソフトドリンクやスナック菓子の大手メーカーであるPepsiは5月、10年間にわたるスポンサー契約を終了することを発表していた。
CNBCによると、Pepsiが2012年に交わしたハーフタイムショーの契約金は非公開であるものの、10年間で20億ドル(約2870億円)だと報じられているという。NFLは、新しいハーフタイムショースポンサーに対して年間5000万ドル(約72億円)の契約金を検討しており、配信やデジタルプラットフォームでの広告にこれまで以上に力を入れたい意向とされている。
Appleは、米国のスポーツ界で最も価値ある資産の1つであるNFL Sunday Ticket(NFL日曜放映権)を獲得するとうわさされている、最有力メディアの1つでもある。
NFLは最近、NBC、CBS、Fox、Amazon、Disneyなどと新しい放映契約を交わしていることから、NFL Sunday Ticketの価値が疑問視されている。NFLとの契約が2022年で最後となるDirecTVは、NFLに年間約15億ドル(約2150億円)を支払っていたが、一部の報道によると、NFLは新しい契約金として、最大で年間25億ドル(約3590億円)を検討しているという。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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