「iPhone 14 Pro/Pro Max」レビュー--Dynamic Islandとメインカメラの画質が秀逸 - (page 2)

Patrick Holland (CNET News) 翻訳校正: 編集部2022年09月22日 08時00分

カメラは4800万画素へ

 iPhone 14 Proは3つの背面カメラを搭載している。メインの広角カメラ、超広角カメラ、3倍の光学ズームに対応した望遠カメラだ。メインカメラの焦点距離は、これまでの26mmから24mmになった。劇的な変化ではないが、より広い範囲をフレームに収められる。

 メインカメラはセンサーサイズが大型化し、画素数が4800万に増えた。画素数が多いほど良い写真が撮れるというわけではないが、新しいセンサーは画素を4つのグループに分け、それらを1つにまとめて使うことで、1200万画素でもノイズの少ない鮮明な画質を実現している。

14 Proで夕暮れ時に撮影した写真
14 Proで夕暮れ時に撮影した写真。十分な光量がなくても明るい写真が撮れている
提供:Patrick Holland/CNET

 メインカメラの画質はすばらしい。スマートフォンのカメラとしては、画質もディテールも高い水準にある。最も改善されていると感じたのは、中・低照度での撮影だ。色の出方も質感もいい。下の写真は、霧に包まれた朝のサンフランシスコを撮影したものだ。建物のレンガの質感や、Salesforce Towerの上層階に向かって霧が次第に濃くなっていく様子に注目してほしい。

14 Proで霧がかった朝に撮影した写真
撮影時は霧がかっていたにも関わらず14 Proで撮影した写真は細部を捉えている
提供:Patrick Holland/CNET

 下の写真は、ヤシの木を木陰から見上げるように撮影したものだ。明るさを足しつつ、葉や樹皮の多彩な質感をしっかりと表現できている。

14 Proで撮影したヤシの木の写真
葉や樹皮の質感に注目してほしい
提供:Patrick Holland/CNET

 「Apple ProRAW」を設定すれば、4800万画素での撮影も可能だ。ただしファイルサイズが大きくなるので注意しよう。下の写真は、夕暮れ時のベイブリッジを4800万画素で撮影したものだ。編集後の写真はJPEG形式で保存されるため、ファイルサイズは大幅に小さくなる。自動車や橋の支柱のディテールに注目してほしい。

4800万画素で撮影した写真
メインカメラを使って4800万画素で撮影し、Apple ProRAWファイルとして保存した写真
提供:Patrick Holland/CNET

 超広角カメラには、「Focus Pixels」(像面位相差AF)を強化した新センサーが搭載された。絞り値はf/2.2と旧モデルより低くなったが、鮮明な超広角写真を撮影できる。このセンサーと、Appleが「Photonic Engine」と呼ぶ最新の写真処理技術を組み合わせることで、理想的とはいえない環境でも良い写真を撮影できるようになった。

超広角カメラで撮影した写真
コーヒーカウンターに向かって歩く男性の姿を超広角カメラで撮影した写真
提供:Patrick Holland/CNET

 超広角カメラで撮影した写真や動画の画質は、メインカメラにはまだまだ及ばないが、改善があったことは歓迎したい。

 マクロ撮影も強化された。メインカメラで被写体に近づくと自動的に超広角カメラに切り替わり、フレームを切り取ってマクロ撮影を行う。ピントが合わせやすくなり、小さな被写体を接写しやすくなった。

マクロモードで撮影した写真
マクロモードにすると被写体から数センチの距離でもピントを合わせられる
提供:Patrick Holland/CNET

 望遠カメラは、2021年に発売されたiPhone 13 Proの望遠カメラとほぼ同じだが、新機能のPhotonic Engineを使った画像処理により画質が向上した。超広角カメラと同様に、望遠カメラもメインカメラの画質には及ばないが、薄暗い場所での撮影などには重宝するだろう。

望遠カメラで撮影した写真
14 Proの望遠カメラで日の入り後に撮影したエンバカーデロの写真
提供:Patrick Holland/CNET

 TrueDepthカメラ(フロントカメラ)はレンズがアップグレードされ、絞り値はより明るいf/1.9となった。また、フロントカメラが初めてオートフォーカスに対応し、複数人のセルフィーでも各自の顔にピントを合わせやすくなった。iPhone 14 Proと14 Pro Maxで撮影した写真を何枚か紹介していこう。

フロントカメラで撮影した写真
フロントカメラがオートフォーカスに対応した
提供:Patrick Holland/CNET
屋内で撮影した写真
屋内での撮影はおおむね良好だった
提供:Patrick Holland/CNET
14 Proで撮影したマクロ写真
14 Proで撮影したもう1枚のマクロ写真
提供:Patrick Holland/CNET
バーで撮影された写真
バーで撮影した写真。かなり暗かったが、掲示物の細部や人物の肌感などに注目してほしい
提供:Patrick Holland/CNET

 シネマティックモードは24fpsの4K撮影に対応した。さらに「アクションモード」という新しい動画手ぶれ補正機能が登場した。アクションモードをオンにして動画を撮影すると、被写体が中央で水平を保つように映像が切り出される。4Kで動画を撮影していても、アクションモードを使用すると解像度は2.8Kに落ちるが、補正効果ははっきりと感じられる。

 今回はテスト用にアクションモードをオンにした場合とオフにした場合の動画を撮影してみたが、通常モードでもiPhoneの手ぶれ補正はかなり強力であることに改めて気付かされた。iPhone 14 Proと14 Pro Maxで撮影した動画を紹介した次の動画を見てほしい。

 

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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