「iPhone 14 Pro」、4800万画素カメラに注目すべき理由

Stephen Shankland (CNET News) 翻訳校正: 中村智恵子 吉武稔夫 湯本牧子 (ガリレオ)2022年09月12日 11時36分

 先ごろ発表されたAppleの「iPhone 14」と「iPhone 14 Plus」はメインカメラもセルフィーカメラも性能が向上したが、スマートフォンを使った写真撮影に本気で取り組んでいる人なら、目を向けるべきは「iPhone 14 Pro」と「iPhone 14 Pro Max」だ。これらのハイエンドモデルには、より細かなディテールを捉えられる48メガピクセルのメインカメラが搭載され、実質的にまったく新しい望遠レンズが加わった。

iPhone 14 Proのカメラ
提供:Apple; screenshot by Stephen Shankland/CNET

 999ドル(日本では税込み14万9800円から)のiPhone 14 Proと1099ドル(同16万4800円から)のiPhone 14 Pro Maxは、そもそもハードウェアの基本性能が上がっている。iPhoneのプロダクトマネージャーを務めるVictor Silva氏によると、メインカメラのイメージセンサーは2021年のモデルよりも65%大きくなり、低照度性能が2倍になったという。スマートフォンカメラの大きな弱点である低照度性能が、超広角カメラでは最大3倍、望遠カメラでは最大2倍になった。

 しかし、最も注目すべきは48メガピクセルのセンサーだろう。これには2つの使い道がある。まず、画像の外周部分を切り捨てることで、中央部分の12メガピクセルを取り出して2倍ズーム画像として使用できる。次に、Appleの先端フォーマットである「Apple ProRAW」で撮影すると、48メガピクセルの写真が撮れる。ディテール豊かな大判の風景写真を撮影するのに適しており、写真をクロッピングする際も、解像度が低くなりすぎる心配をせずに済む。

 最新モデルと1年前に発売されたスマートフォンを比較すると、カメラは最も分かりやすい変化の1つだ。その理由としては、エンジニアが厚く突き出たレンズを特徴的なデザイン要素と考えるようになったことが大きい。高速プロセッサーには気付かないユーザーも、今ではハイエンドスマートフォンで一般的となった超広角レンズや望遠機能などの新しいカメラモジュールの登場には気付くものだ。

 Appleは、テクノロジー業界で毎年大きな注目を集める秋の製品発表イベントで、この新しいカメラ技術を発表した。iPhoneはそれ自体が巨大な事業だが、「iCloud」や「Apple Arcade」などのサービスや、新たな第2世代の「AirPods Pro」や「Apple Watch Series 8」などのアクセサリーを含め、多くの人の生活に深く組み込まれた巨大なテクノロジーエコシステムの基盤にもなっている。

ピクセルビニング技術に対応したiPhone

 Appleは、2015年の「iPhone 6s」で初めて採用して以来、12メガピクセルのメインカメラを搭載し続けてきた。このアプローチは、多額の費用をかけることも、画像データを処理するスマートフォン用プロセッサーに過度の負荷をかけることもなく、ディテールと低照度性能の適度なバランスを保っていた。しかし、競合各社はサムスンを筆頭に、48メガピクセル、さらには180メガピクセルのイメージセンサーを組み込んでいる。

 画素数は、多ければ良いとは限らない。画素数が増えると1つひとつの画素(ピクセル)が小さくなるため、十分な量の光を取り込めずに画質が悪くなることもある。

iPhone 14 Proのカメラの仕様
iPhone 14 Proのカメラの仕様
提供:Apple; composite by Stephen Shankland/CNET

 しかし、2×2や3×3の画素を結合させて1つの仮想的な画素として扱う「ピクセルビニング」という手法により、カメラメーカーはより柔軟に対応できるようになった。十分な光量が得られる場合は48メガピクセルの画像を撮影して、写真のディテールを追求できる。逆に薄暗い環境であれば、仮想画素を使ってノイズなどの問題が出にくい12メガピクセルの画像を撮影する。

 iPhone 14 Proモデルで普通に写真を撮ると、超広角カメラ、メインの広角カメラ、3倍望遠カメラ、あるいはメインカメラセンサーの中央部分の1200万画素を使用する新たな2倍望遠モードのいずれでも、12メガピクセルで撮影される。48メガピクセルの写真を撮るには、ProRAWモードを利用する必要がある。ProRAWモードはより細かなディテールを撮影して柔軟に編集できるが、手軽に共有できるJPEGまたはHEIC形式の画像に変換するには、一部を手作業で処理する必要がある。

 Silva氏は、「メインカメラのすべての画素を活用し、48メガピクセルの解像度でProRAWの写真を撮影できるようになった」として、「信じられないほど細部まで拡大できる」と述べた。

 2倍の望遠オプションは、48メガピクセルのメインカメラセンサーの中央部分にある比較的狭い12メガピクセル分の画素を使用する。そのため、48メガピクセル全体を使って撮影した場合より画質は悪くなる。しかしAppleは、2021年の「iPhone 13 Pro」よりセンサーのサイズを大幅に拡大しており、12メガピクセルでもサイズは旧モデルの2倍望遠カメラより大きいとしている。

 「われわれは、プロ用カメラシステムの3つの固定レンズを超越できる」とSilva氏は述べた。4K動画も2倍モードで撮影可能だ。画素面積は12メガピクセルモードのメインカメラの4分の1だが、2倍モードでもメインカメラの比較的広角な絞り値f/1.78のレンズで、多くのスマートフォンの望遠カメラより優れた集光力を発揮できる。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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