「シネマティックモード」がアップグレードされ、24fpsで4K動画を撮影できるようになった。「アクションモード」という動画手ぶれ補正ツールも新たに追加されている。アクションモードは、動画撮影時に「GoPro」風の手ぶれ補正を適用するというものだ。「Galaxy S22」にも「Super Steady」という同様の機能がある。iPhoneでの4K動画撮影時にアクションモードを使用すると、解像度は2.8Kに低下する。しかし、手ぶれ補正の効果はてきめんである。
明るい場所で撮影した動画の画質は全体的に素晴らしいが、暗所では、細部がぼやけて見える。筆者のレビュー動画に、iPhone 14で撮影した動画クリップを多数掲載しているので、確認してほしい。
iPhone 14には、AppleのA15 Bionicチップが搭載されている。これも、iPhone 14が、13 Proの焼き直しのように思える理由だ。2021年、このチップには、2つのバージョンがあった。iPhone 13および「iPhone 13 mini」用のバージョンと、追加のGPUコアを搭載する、iPhone 13 Proおよび「iPhone 13 Pro Max」用のバージョンだ。iPhone 14は、追加のGPUコアが搭載されたA15 Bionicチップを備えている。
パフォーマンスについては、高速だ。アニメーションは滑らか表示される。ゲームも楽しくプレイできる。「Call of Duty Mobile」や「Asphalt 8: Airbourne Plus」「Warped Kart Racers」「LEGO Brawls」など、さまざまなゲームを試してみたが、iPhone 14が処理にもたつくことはなかった。
われわれのベンチマークテストでは、iPhone 14は2021年のiPhone 13と同等のパフォーマンスを示したが、それでも、現在販売されているどの「Android」スマートフォンよりも高速で強力だ。ここまで高水準の性能は必ずしも今日必要なものではないが、今後何年にもわたってiPhone 14を現役で使い続けられることを示している。
バッテリーに関しては、iPhone 13よりも少し長持ちする。1日あたり平均5時間画面をオンにする(これは、われわれがテストしたほかのスマートフォンの平均である)使い方だと、iPhone 14のバッテリーは余裕で丸1日持続した。バッテリー持続時間の改善には、再設計された内部とiOS 16が部分的に寄与している。筆者が使用した限りでは、iOS 16の動作は高速かつ滑らかで、バグもなかった。iOS 16は、「iPhone 8」以降のほかのiPhoneでも、無料のアップデートとして利用できる。
iPhone 14は急速充電が可能だ。「OnePlus 10 Pro」の急速充電の速度には遠く及ばないものの、バッテリー残量は45分で18%から81%になった。充電には、付属のLightning to USB-Cケーブルとサードパーティー製のコンセント直差しタイプの20ワットACアダプター(iPhone 14には同梱されていないため、購入する必要があった)を使用した。
それでは、iPhone 14にアップグレードする必要はあるのだろうか。iPhone 12や13が好きな人なら、iPhone 14にすぐ慣れるはずだが、それらの機種からアップグレードすべき、説得力のある理由はない。iPhone 11以前の機種を使用しているのであれば、改善されたバッテリー持続時間、高速化したパフォーマンス、性能が大幅に向上したスクリーン、強化された耐久性とカメラ、さまざまな安全機能(衝突事故検出機能や衛星通信による緊急SOSなど)を提供するiPhone 14は、素晴らしいアップグレードである。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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