太平洋時間9月13日、イーサリアムブロックチェーンは午前中にチリ一国分とほぼ同じだけの電力を消費した。だが、深夜0時の数分前、同ブロックチェーンが必要とするエネルギーは99%以上削減された。8年の準備期間を経て、イーサリアムはプルーフ・オブ・ワーク(Proof-of-Work:PoW)モデルを採用したが、電力を大量消費して仮想通貨トークン「イーサ」をマイニングするこの方法は過去のものとなった。
「マージ」として知られるこの動きは、非常に重大だ。仮想通貨に対して懐疑的な見方をする人たちは、ビットコインやイーサリアムのような仮想通貨は役立たずで、膨大な電力を消費すると主張することが多い。役立たずという点については、意見が大きく分かれ主観的だが、電力を大量に消費するという意見は疑いようもなく正しい。気候変動の緩和を社会の最優先事項と見なす人がかつてないほど増えている時代に、ビットコインやイーサリアムの炭素排出量は、無視できないほど顕著だ。
プルーフ・オブ・ステーク(PoS)モデルへの切り替えは、イーサリアムブロックチェーンの運用が正式に始まる前の2014年から計画されてきた。技術的に複雑で、リスクにさらされる金額が増える一方であるため、切り替えはこれまでに何度か延期された。イーサリアムブロックチェーンの基盤を構築し直す一連のアップグレードは、これまで「イーサリアム2.0」と呼ばれていた。マージはイーサリアム2.0の一部だ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
日本のインターステラテクノロジズが挑む
「世界初」の衛星通信ビジネス
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
すべての業務を革新する
NPUを搭載したレノボAIパソコンの実力
NTT Comのオープンイノベーション
「ExTorch」5年間の軌跡
先端分野に挑み続けるセックが語る
チャレンジする企業風土と人材のつくり方
「1→10」の事業化を支援する
イノベーション共創拠点の取り組みとは