新幹線も乗れる記念パス、ポケモンとコラボも--JR東が手掛ける鉄道開業150年企画

 東日本旅客鉄道(JR東日本)は9月6日、鉄道開業150年を記念して限定企画やイベントを実施すると発表した。

 スペシャルサイトでの情報発信のほか、鉄道開業150年を(1)「楽しむ」コンテンツ、(2)150年の歴史やこれからの新しい鉄道、駅、旅を感じるコンテンツ、(3)150年を彩る「賑わい」コンテンツ、(4)150年を盛り上げる「コラボ企画」「プレゼントキャンペーン」の4つに分類し、さまざまな企画を展開していく。

 
鉄道開業150年スペシャルサイト

 日本では、1872年(明治5年)10月14日に新橋〜横浜間で最初の鉄道が開通。122年後の1994年(平成6年)には、その誕生と発展を記念し、毎年10月14日を「鉄道の日」と定めている。

 また、鉄道が国民に広く愛され、その役割についての理解と関心がより深まることを願い、鉄道事業者、関係団体、国などが「鉄道の日」実行委員会を組織。毎年多彩な行事を全国各地で実施している。

 2022年は日本初の鉄道が開業してから150年の節目を迎えるため、さまざまな限定企画やイベントが予定されている。本記事では、JR東日本の企画をいくつかをピックアップしてご紹介する。

150年を「楽しむ」

 150年を楽しむコンテンツとして、特別な切符、旅行プランなどを展開する。

 「えきねっと(Web)」限定商品として、フリーエリア内のJR東日本全線、青い森鉄道線、IGRいわて銀河鉄道線、三陸鉄道線、北越急行線、伊豆急行線、富士急行線、えちごトキめき鉄道線(直江津〜新井間)の普通列車と特急など(新幹線を含む)の普通車自由席および、同社が運行するBRTが3日間乗り降りが自由となる「鉄道開業150年記念JR東日本パス」を販売する。

 販売価格(税込)は、大人が2万2150円、子供が1万150円。利用期間は10月14日〜10月27日で、有効期間は3日間。あらかじめ座席の指定を受ければ、新幹線、優等列車の普通車指定席が4回まで利用できるほか、レンタカーや店舗、施設での利用特典がある。

鉄道開業150年記念JR東日本パスの概要
鉄道開業150年記念JR東日本パスの概要

 予約サイト「日本の旅、鉄道の旅」では、寝台列車「カシオペア紀行」などの観光列車、9月23日に開業予定の西九州新幹線に乗車する「カシオペア紀行から始まる日本一周の旅16日間」を受け付けている。ベストシーズンの東北の紅葉をはじめ、各地の名所を訪れる。

 出発日は、10月29日、または11月5日。旅行代金は、上野駅発、羽田空港着のカシオペアスイートメゾネット(大人1人)の場合、1室1人利用で190万円、1室2人利用で150万円。募集定員は各16人で、最少催行人員は各8人。

カシオペア紀行から始まる日本一周の旅16日間 
カシオペア紀行から始まる日本一周の旅16日間 

 また、10月ごろには、東日本エリアの各駅でポケモンとの写真が撮れるイベント「〜駅に隠れた150匹のポケモンを探そう〜」を開催予定だ。

150年の歴史やこれからの新しい鉄道、駅、旅を感じる

 鉄道開業150年の「歴史」や、これからの新しい鉄道、駅、旅が感じられるコンテンツとしては、上野駅での「文化創造イベント」、メタバース・ステーション「Virtual AKIBA World」での「1号機関車」の展示などを実施する。

 「上野駅 Beyond Station:停車場から文化創造 Stationへ」をテーマとする文化創造イベントでは、鉄道開業150年の歴史を振り返りつつ、さまざまな角度から駅や旅の可能性を体験できる「タイムトリップ150年」「文化発信・創造拠点つながる上野駅」を開催する。

 タイムトリップ150年では、10月14~16日と10月28~30日、上野駅15、16番線ホーム前を会場とし、実際の上野駅で走行していた車両をAR(拡張現実)で精巧に再現して展示する。直営の通販サイト「JRE MALL」で特定の商品の購入者に案内するという。

 また、上野駅の中央改札外コンコースでは、地域文化の発信拠点、創造拠点としての新しい駅の姿を提案する。10月14〜16日は、地域の伝統芸能を五感で体感できるイベントを開催。10月25〜30日は新潟の佐渡地域と連携し、地産品の紹介、販売を実施するという。地域文化の発信、創造拠点としての新しい駅の姿を提案していくとしている。

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 メタバース・ステーション「Virtual AKIBA World」の取り組みとしては、鉄道開業時に使用された「1号機関車」を再現し、10月3日〜11月10日の期間に設置する。当時の錦絵、関連映像、年表などをVRで視聴できる「バーチャル鉄道150年博物館」と、協賛の東京海上日動火災保険、サッポロビールと連携した「協賛社車両」をギャラリーとして展開するという。加えて、明治時代のファッションを意識したアバターを3種類ほど用意する予定だ。

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150年を彩る

 鉄道開業150年を彩る「賑わい」コンテンツとしては、10月1日〜11月30日、「駅弁味の陣2022」「みんなが贈りたい。JR東日本おみやげグランプリ」を開催する。東日本各地の駅弁、おみやげなどのエントリー商品の中から、ウェブ投票で「駅弁大将軍」「おみやげ総合グランプリ」を決定する。鉄道開業150年のメモリアルイヤー企画として、150年記念関連商品の特別賞も予定しているという。取扱店舗は、JR東日本管内74駅における駅構内や駅ビル内にある駅弁および、おみやげ取扱店舗(グランスタ東京、駅弁屋「祭」など)で実施する。

 JRE MALLでは、鉄道開業150年を記念してスペシャルサイトをリニューアル。9月21日から「音」をテーマにした鉄道デジタルコンテンツや、Suicaのペンギングッズをプレゼントするキャンペーンを実施する。また、鉄道開業150年を記念した新商品も順次販売するという。

 9月20日からは、音楽館と連携して実写映像で忠実に再現した、PCゲーム用プラットフォーム「Steam」向けソフト「JR東日本 トレインシミュレータ」を配信する。運転士が実際に訓練で使用する業務用シミュレータを一部加工しており、本物の運転体験ができるという。

 配信路線は京浜東北線の南行 大宮~南浦和間と、八高線の上り 高崎~群馬藤岡間で、キハ110系を使用。日本販売価格は980円で、海外販売価格9.99ドル。早期アクセス版となるため、今後の本格配信する予定だ。

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150年を盛り上げる

 150年を盛り上げる施策としては、コラボ企画やプレゼントキャンペーンを展開する。10月3~31日には、「限定デザイン Coke ONスタンプが必ずもらえる!キャンペーン」を実施。期間中に「Coke ONアプリ」と登録済みの交通系電子マネーで対象自販機からコカ・コーラ製品を購入すると、通常のスタンプに加えて限定デザインのオリジナルスタンプをプレゼントする。

 限定デザインのオリジナルスタンプを3個集めると、好きなコカ・コーラ製品1本と対応自販機で引き換えできる「鉄道開業150年記念デザインのドリンクチケット」を1枚プレゼントするという。

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