うわさされている「Apple Watch Pro」は、Appleが米国時間9月7日に発表するいくつかの新製品に含まれているかもしれない。Bloombergの報道やその他の情報筋が正しければ、Apple Watch Proは、「Apple Watch Series 8」の標準モデルよりも大型のディスプレイ、長時間持続するバッテリー、頑丈なデザインを備えることになる。また、平均的なスマートウォッチユーザーではなく、エクストリームスポーツのアスリートをターゲットにしていると言われている。
「Apple Watch」の「Pro」モデルを発売することは、Appleにとって賢明な動きだろう。Apple Watchのようなスマートウォッチには、健康とフィットネスに関する機能が多数搭載されており、中には、軽くエクササイズする人向けというより、アスリート向けのものがある。Apple Watch Proのうわさが本当なら、同社は、より頑丈なデザインとより大型のディスプレイを備えた高価格モデルを求めるユーザーにリーチできる一方で、基本的な体験で満足しているユーザー向けに、より手頃な価格の選択肢を提供することもできる。
来週開催のAppleイベントに先立って、本記事では、Apple Watch Proについてこれまでに分かっていることを全て紹介する。
最も重要な問題の1つは、Apple Watchの新しいモデルの名称だ。Appleは、「iPhone」や「AirPods」「iPad」「Mac」コンピューターといった他の製品で使用してきた命名規則を踏襲して、Apple Watchの新しいモデルをApple Watch Proと名付けるかもしれない。
しかし、Bloombergの以前の報道によると、このスマートウォッチは社内で「Explorer Edition」と呼ばれていたという。Appleは、これまでNikeやHermesと提携して、Apple Watchのコラボレーションモデルを発売してきたので、Explorer Editionという名称もあり得るように思える。BloombergのMark Gurman氏は、「Apple Watch Extreme」または「Apple Watch Max」という名称になる可能性もあると推測している。
Bloombergによると、Apple Watch Proと他のApple Watchの最大の相違点は、大型化され、より頑丈になっている筐体だという。Apple Watch Proは対角約2インチのディスプレイを備え、画面の面積は「Apple Watch Series 7」よりも約7%広くなる見通しだ、とBloombergは報じている。Display Supply Chain Consultantsのアナリスト兼最高経営責任者(CEO)のRoss Young氏も、大型化された1.99インチのディスプレイを備える新しいApple Watchが開発中とツイートしている。
さらに、Bloombergによると、Appleはこの新しいProモデルで、アルミニウムではなく「強力な金属素材」を採用し、「飛散防止画面」を搭載する予定だという。これが本当なら、Proモデルは、ハイキングやロッククライミングをよく楽しむ人や、過酷な屋外環境で作業することが多い人に、より訴求するかもしれない。
デザインに関して、他の変更が施される可能性もある。日本のテクノロジーブログMac OTAKARAは、新しいApple Watchでは、「iPhone 13 Pro」に似たフラットなデザインが採用されるかもしれないと報じている。
Bloombergによると、Apple Watch Proは、2022年秋の発売が予想されるSeries 8の標準モデルと比較して、バッテリー持続時間も長くなる見通しだという。ただし、同記事は、エクササイズをより長時間追跡できるようになると述べているだけで、具体的なバッテリー持続時間には言及していない。GPSによるランニングの追跡は一般的にスマートウォッチのバッテリーを大量に消費することが知られているので、バッテリー持続時間の改善は、屋外でランニングする人にとって重要な要素になるだろう。Apple Watchで睡眠を追跡しようと考えている人にも有用だ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス