京セラ、稲盛和夫名誉会長が死去

 京セラは8月30日、同社の創業者で名誉会長の稲盛和夫氏が8月24日に死去したと発表した。享年90歳だった。


 稲盛氏は京都市内の自宅で亡くなった。死因は老衰だった。通夜および葬儀は近親者を中心に執り行った。後日お別れの会を執り行う予定だという。

 稲盛氏は1932年1月30日に鹿児島県鹿児島市で生まれた。1955年に鹿児島大学工学部を卒業後、京都のガラスメーカーである松風工業に就職。1959年4月には知人からの出資を得て、資本金300万円で京都セラミック(現:京セラ)を設立し、代表取締役社長、代表取締役会長を経て、1997年に取締役名誉会長、2005年からは名誉会長を務めた。

 また、1984年には電気通信事業の自由化にあわせて、第二電電(DDI)を設立し代表取締役会長に就任した。2000年10月、DDI、国際電信電話(KDD)、日本移動通信(IDO)の合併によりKDDIを設立し、取締役名誉会長に就任。2001年6月より最高顧問を務めていた。

 2010年2月には、政府の要請を受け日本航空の会長に就任。代表取締役会長を経て、2012年2月より取締役名誉会長、2013年からは名誉会長、2015年4月からは名誉顧問を務めた。

 ボランティアとしても活動し、全104塾(国内56塾、海外48塾)、1万4938人の経営者が集まる経営塾「盛和塾」の塾長として、経営者の育成に力を入れた。公益財団法人稲盛財団の創立者でもあった。

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