Elon Musk氏はノルウェーで現地時間8月29日、自身が最高経営責任者(CEO)を務めるTeslaの自動運転技術を2022年末までにリリースする計画を明らかにした。Reutersが報じた。この発表は、Musk氏が2016年に初めて自動運転のコンセプトを明らかにして以来、待ち望まれていたものだ。
Musk氏はノルウェーで開催されたエネルギー関連の会合で、具体的な時期は規制当局の承認次第としながらも、2022年末までに米国で、できれば欧州でも広くリリースしたいとの意向を示した。したがって、米国ではクリスマスまでに自動運転車を手に入れられるようになるかもしれない。
Reutersの記事によれば、Musk氏は次のように語ったという。「私は2つのテクノロジーに力を入れていて、理想を言えば年内に完成させたいと考えている。その2つとは、SpaceXの『Starship』を軌道に投入すること、(中略)そしてTesla車で自動運転を可能にすることだ」
Musk氏は、2016年に初めて自動運転のアイデアを明らかにして以来、毎年のように新たなリリース日を発表してきたが、どれも達成されていない。ニューヨーク市からロサンゼルス市まで自動運転できるようにすると約束したこともあったが、この計画は2017年に延期された後、さらに2018年に延期され、いまだに実現していない。したがって、Musk氏が今回発表した新たなスケジュールも割り引いて捉える必要がありそうだ。
We could have gamed an LA/NY Autopilot journey last year, but when we do it this year, everyone with Tesla Full Self-Driving will be able to do it too
— Elon Musk (@elonmusk) May 9, 2019
Teslaが実現を約束している自動運転技術には、既存の技術と大きく異なる点がある。それは、ドライバーをまったく必要としないことだ。
Teslaは、現在の自動運転パッケージと「Autopilot」機能の組み合わせにより、オートステアリング、オートパーキング、自動車線変更、赤信号と一時停止標識の検知、信号機と一時停止標識に近づいた際の減速など、数多くの自動機能を実現してきた。だが、依然として人間の指示を必要としている。
米政府機関が6月に公開した報告書によると、米国では2021年7月からの約10カ月間に、レベル2の運転支援システムを搭載する車両に関わる事故が392件発生し、その大半(273件)をTesla車が占めていたという。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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