Googleは米国時間8月18日、オリジナルコンテンツを上位に表示していわゆる「クリックベイト」の表示順位を下げる、新たなアップデートを「Google検索」に加えると発表した。世界中の英語ユーザーに適用する。
これは、SEO(検索エンジン最適化)の操作を狙ったスパムウェブサイトやボットによって作成されたコンテンツに対処するものだ。まず来週から、オリジナルコンテンツを上位に表示して、「人によって、人のために作られた」コンテンツを見つけやすくする。テストでは、オンライン教育、芸術およびエンターテインメント、ショッピング、テクノロジー関連のコンテンツの検索結果に特に大きな改善が見られたという。
また、今後数週間のうちに商品レビューの検索にも変更を加え、高品質なオリジナルのレビューを上位に表示する。Googleは3月にも、実際に使用した人による有益なレビューが上位になるようアップデートを加えていた。
これらのアップデートは、質の高い検索結果が表示されないことに対するユーザーのいら立ちが高まっていることを受けたものだ。Redditのスレッドでは、価値のある検索結果が減り、広告やスポンサードコンテンツが増えていることが指摘されている。ブロガーやThe Atlanticなどのメディアは検索結果の質の低下について、各種サイトがGoogleを対象とした最適化を絶えず試みていることの表れだとしている。「Bing」や「DuckDuckGo」などの検索エンジンは、検索におけるGoogleの支配力を切り崩そうと挑み続けているが、Googleは検索市場の91%のシェアを保有している。
米司法省は2020年、Googleが検索市場における支配力を利用して競争を抑制しているとして、反トラスト法違反で同社を提訴した。同年にはさらに、米国の38の州と地域の司法長官らが、検索市場を独占しているとして、反トラスト法違反でGoogleを提訴した。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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