折りたたみ式スマートフォンという新興カテゴリーは、サムスンが優位にいる現状だが、独壇場というわけではなく、中国のメーカーOPPOが新たな競合製品を投入しようとしているようだ。
現行の「OPPO Find N」は、サムスンの「Galaxy Z Fold」シリーズに対抗するものだが、中国のみで販売されている。Find Nは、展開した状態で使える7.1インチのメイン画面と、折りたたんだ時に使える5.49インチのサブ画面を備えている。
OPPOは目下、サムスンの「Galaxy Z Flip」とZ Foldという2つのラインナップにならい、Find Nブランドの折りたたみスマホ2機種の投入を準備しているとみられる。この2機種は、サムスンの第4世代の折りたたみスマホと同様に、Qualcommの最新の「Snapdragon 8+ Gen 1」チップセットを搭載するとうわさされている。
9to5GoogleとPricebabaブログの情報によると、OPPOの次期デバイスの名称は「Find N Fold」と「Find N Flip」といい、同社が欧州連合知的財産庁(EUIPO)に欧州連合商標の登録を出願していることが判明したという。同社は8月に名称の登録を申請しており、これは年内に中国以外でデバイスを販売する可能性があることを示唆している。
サムスンは、「Galaxy Z Fold4」と「Galaxy Z Flip4」を発表した8月の「Galaxy Unpacked」イベントに先立ち、折りたたみ式スマホの出荷台数は2021年に1000万台に達し、同社が最初の端末を発表してからわずか3年で、折りたたみ式スマホが「主流となる節目」を迎えたと述べていた。
分析会社のIDCは、折りたたみ式スマホの販売台数が2020年の190万台から2021年には710万台に増加したと推定し、興味深いフォームファクターとユニークな価値提案により、折りたたみスマホは今後も「定着する」との見解を示している。IDCは、2022年には折りたたみスマホの出荷台数が1300万台に達すると予測するが、それでもスマホ全体の出荷台数の2%未満にすぎない。
従来型スマホと比べて比較的小さな市場だが、折りたたみスマホは、「Android」搭載端末のメーカーにとって、Appleが支配するタブレット市場に参入する手立てとなる。IDCによると、2022年第2四半期の出荷台数は、Appleの「iPad」が1260万台だったのに対し、サムスンのタブレットは730万台となっている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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