3Dプリント技術は、住宅からロケット、拳銃に至るまで、あらゆるものに用いられるようになったが、製造分野はここから先、どのような方向に進んでいくのだろうか。
「LeviPrint」という新しいロボットアームは、製造プロセスに音響浮揚という独自の機能を追加するものだ。超音波の中に小さな物体を捉えることで、LeviPrintは物質に一切触れることなくさまざまな構造物を構築できる。
スペインのナバーラ州立大学(UPNA)の研究者たちが公開した動画では、LeviPrintが、橋、液体のりの滴でできた輪、猫の耳など、さまざまな形状の構造物を作っている様子が確認できる。
UPNAの研究者Asier Marzo氏は、LeviPrintの非接触技術が将来的に、交差汚染が問題となる生物医学分野や、部品が極小で壊れやすい時計やスマートフォンカメラの製造に役立つ可能性があると想定していると、米CNETに語った。
Marzo氏はまた、LeviPrintの音響浮揚は今後、3Dプリンターにも役立つ可能性があるが、LeviPrintが3Dプリンターの分野に組み込まれるには、さらなるハードウェアおよびソフトウェアエンジニアリングが必要になるとも述べている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」